« 黒澤 明 『夢』 赤富士 | Main | 2011.9.29 NHK夜7時のニュース ニュース7 1.東電福島第一原発 »

2011.9.5(月)NHK視点・論点で東京大学地震研究所 助教 大木聖子さんの「地震の科学と情報発信」の後半部分書き起こし

Nhk20110905title


2011年 9月 5日(月)放送 4:20 - 4:30 NHK総合 視点・論点

東京大学地震研究所 助教 大木聖子(おおきさとこ)
地震の科学と情報発信
Nhk20110905oki

NHK総合 午前4時20分~4時30分
再放送は,NHK教育 午後0時50分~午後1時


東京大学地震研究所
ということなので、また、お役所の宣伝かなあと思って見ていました。

すると、かなり、自己批判的です。
地震研究者もすこしづつ自己批判をしている話が聞こえていましたが、
ここまで明確にいっているのは聞いたことがありませんでした。

それでも、区切りのはっきりした、短い文体とパラグラフ。
詩の朗読を聞いているような、音韻で、聞きやすいから、納得させられてわかった気になりました。
これは録画を・・と思ったのは話が半分過ぎてからでした。

書き出してみると、やはり
ただし、よく聞けば、自己保身もあるように思えます。
でも、書き出したものを見れば、読んでも、四行詩のような、静かなリズミカルさの文章。
話すと、詩の朗読のようです。

後で調べてみると、大木さんという方は、東京大学地震研究所の研究者といっても
アウトリーチという分野で活動されているとのこと。
アウトリーチ、簡単にいえば、広報とマーケティングのようです。

Wikipedia日本語版では福祉、地方自治、化学分野と個別の説明。英語では逆に総括的ですが具体例がありません。英語では宗教があるのが日本の説明と違います。要は公共の分野でのマーケティング活動ということのようです。
マーケティング活動を販売促進とみると、アウトリーチと異なるように思ってしまいますが、どちらも本当は双方向の活動です。
ということを知ると、大木さんの活動は、広報・啓蒙活動はされているようですけれども、「社会と触れ合って学会/研究にフィードバックし生かす」という活動が、研究室やブログを見るところでは、まだわかりません。
アウトリーチの片方向部分しか、まだ、見えません。


どこかのテレビ番組記録にあったのが

・オープニング
・科学的根拠・地震科学についての考え
・地震科学の説明や予防法についての考え、地震予知の難しさ
・適切な地震予防の大切さについて
・科学が周りにどのように見られているかのイメージ・今後の情報発信について
・今後の地震科学の展望について

そして、録画して以降の書き起こしは以下の通りです。
大木さんが書いた小見出しではないでしょうけれど、上の要約を小見出しとして<>で当てはめてみました。

(途中からの)はじまり・・・

<適切な地震予防の大切さについて・・・からだとおもいます>
...
に取り組むのは重要な活動ですし、
孫の、そのまた孫の世代の予防法が大きく進歩するかもしれません。

地震の科学がそういう未来につながる力を秘めた学問であることは確かですが、
過剰な期待を抱かせることで、
現生での存在意義を、強調してきたとしたら、
それは、先人たちの犯してきた、大きな過ちだったと思います。

<科学が周りにどのように見られているかのイメージ・今後の情報発信について>

ひるがえって考えれば、
科学を営む者は、
多かれ少なかれ、
こういったトリックを使っているように思えます。

科学の素晴らしさ、
理系のすごさばかりを強調し、
そのようなイメージを、
ひとびとに植え付けてきました。

広大な真理の中の、
ほんの一部である、
わかったことばかりを伝えて、
科学を享受することは善であると、
発信し続けてきました。

特に、地震の科学のように、
社会からの関心が高い分野においては、
こういった情報発信のあり方では、
その科学の力が及ばない時に、
大変な惨事を引き起こします。

まさに、3月11日に、
わたしたちは、それを、目の当たりにしました。

ある程度分かってきたと思い込んでいた地域での、
全く想定していなかった地震によって、
大きな犠牲を出しました。

さらに、
原子力発電所の事故にもつながり、
取り返しのつかないことが、
つぎつぎと起きてしまいました。

地震の科学の限界を強調していたら、
目安に過ぎないから、さらに対策を取ってほしいと強調し続けていたら、
被害はここまで拡大しなかったのかもしれません。


<今後の地震科学の展望について>

こういった状況を顧みて、
地震学会では、
これまでの地震の科学のあり方、
特に、社会とのかかわり方について、
議論が始まりました。

次の学会大会では、
こういった状況に真摯に向き合い、
学会員一人一人が、
自らのこととして考え直す、
きっかけとするための、
学会向けのシンポジウムを開催します。

私自身は、
地震の科学の限界や、
わかったことよりも、
わかっていないことを強調して伝えて、
とにかく対策を取ってもらえるように、
努力しています。

余地ができないなら役に立たないから辞職しろ、
一生かけて給料返せ、
こんな反応もある日々ですが、
わたしたち、地震の科学を営む者が、
情報発信のあり方を変えることで、
ひとびとの、情報の受け止め方が変わり、
日本の防災力を、高めると信じています。

以上、5分間のお話のうち、後半2分半です。

|

« 黒澤 明 『夢』 赤富士 | Main | 2011.9.29 NHK夜7時のニュース ニュース7 1.東電福島第一原発 »

NHK」カテゴリの記事

地震」カテゴリの記事