« 節電.go.jp - 新しいでんこちゃんみたいです。けれど、どこがやっているかいわないのが、もっと不気味だと思うのですけれど・・・ | Main | 2011.8.10 テレビ朝日やじうま コメ先物取引徹底解説 米価の乱高下が懸念 »

2011.8.10 途中から見ました。後で調べると、新10min.ボックス 地理 「関東地方」というタイトルでした。「来年度に向けてのトライアル版として、地理分野を放送します。」だそうです。これが「地理」の試験的作品なのでしょうか?高速道路公団の後継会社や後継機構、ひいては国土交通省の宣伝、プロモーションフィルムとしか見えません。これが中高校生の学習教材だというところにびっくりしました。

10分のちょうど真ん中からみました。
これ以前は鉄道についてだったよう


10in01

10in02


関東地方の高速道路
東京から放射線状に延びていることがわかります
高速道路が延びることで関東地方はどのように変わってきているのでしょう

10in03


東京渋谷です

10in04

午後2時、ヒマワリが運ばれていきます

10in05

今朝収穫されたばかりのひまわりです

この店で人気の商品です

お店でお客さんにインタビュー:「朝採ったっていうのがあるんで葉っぱとかも元気なんで新鮮だなとは感じますね」

10in06

このひまわりどこからきたかというと

房総半島の最先端、都心から80キロメートル離れた千葉県館山西崎地区です

10in0710in0810in09


朝6時、つぼみから開き始めたばかりのひまわりを一本一本かりとっていきます。

やっぱり鮮度のいいものを消費者の方に届けられるとおもうことがとってもいいと思います。

吉田さんは以前から朝採れたひまわりをその日のうちに東京の消費者に届けたいと考えていました。

10in11しかし、道路事情が、その最大の障害になっていました。

ちゃまの視点⇒この「道路事情が最大の障害」という点を最大の問題点として訴求するところが、解決策を「道路」、もっとはっきりいえば「高速道路」にするための視点の固定化ですね。「多面的に物事を考える教育」ではなくて、答えをすぐにおしえるところになっているということです。それも、「現状の行政が理想を実現しているのです」と教えているのです。(「高速道路」が「普通の道路」と違う、ある人たちにとっては、なにか、「特別にいい」ものだと思えます。高速道路のインターチェンジがない場所は高速道路があっても土地だけ使われて不便な人もいるのに・・・。普通の道路でいいのに・・・)


10in10


ひまわり栽培が始まった平成5年当時、
房総半島沿いの道路を使うと、東京都心まで3-4時間もかかっていました。

ドラムロール。そしてつづいてBGMは威風堂々になりました

ここから正義の味方の登場!という感じです。そして『威厳』を感じさせる演出。子供たちの「学習」用途です。こうして子供たちの「意識が形作られていきます。」

10in12


そこへ、朝づみのひまわりを可能にしたのは?
平成9年に開通した東京湾アクアラインです。

10in1310in14

千葉県木更津市から東京湾を横断し東京方面を結ぶ
全長15キロメートルに及ぶ高速道路です。


10in15

さらに房総半島の自動車道も整備され
西崎地区から1時間半で東京に到着します。

いまでは様々な農産物がこのルートを通ります。

次のストーリーです

10in16

高速道路が新たなビジネスチャンスを生み出しています。

高速道路の開通を見越して新たに工場を建てた企業もあります。
足利インターチェンジの近くに建てられた工業団地の一角。

10in1710in18

四年前に埼玉県から進出した工場です。
ここでは電気設備に使う資材を作っています。
電気ケーブルをささえるラックを東京スカイツリー、ベイブリッジなどに収めています。
工事の進み具合によって、急ぎの注文が入ることがあります。


10in21

この工場があるのは、平成23年3月に全線開通した北関東自動車道沿いです。
東京から縦に延びる常磐道、東北道、関越道に対して、横切るように作られました。
これによって、どこへでもすばやくいけるようになりました。


この工場の社長さん
「常磐道から、全部今度通りましたから、
非常にまあ、エリアが広がった、ということでございます。
まあ、非常にありがたい。」

10in2210in23


工場からわずか2分。
一端高速に乗ってしまえば、網目のような高速道路のネットワークにつながることができるのです。

10in24


BGM:沢田研二さんのTOKIO
関東地方は新たに作られた交通網によって、首都東京と密接に結びついているのです。

制作 NHKエデュケーショナル
制作・著作 NHK



NHKのウェブサイトの10inMinのページ
http://www.nhk.or.jp/school-blog/300/89507.html
では・・・
「今回は、交通網によって、関東地方がどのように東京と結びついているのかを考えます。」
とあります。

前半は鉄道だったようです。そこは見ていません。
後半だけ見ました。そこは、高速道路公団の後継の会社や機構、いまはなんていうのでしょう、そこのプロモーションビデオそのものです。
これで「交通網によって、関東地方がどのように東京と結びついているのかを考えます。」とは、絶対にいえません。もっと多面的な解説が必要でしょう。

「交通網によって、関東地方がどのように東京と結びついているのか」ではなくて

「関東の個別の地方を東京とだけ結びつければいいと考えていた交通政策が、いまも引き続き続いている」ことを『肯定的に捉えて』、子供たちに教えるということです。

将来を担う子供たちが、これからどのように考えていけばいいのかという問題提起もなくていいのでしょうか?
いいわけありません。

しかもこれは試作です。

「今回は、交通網によって、関東地方がどのように東京と結びついているのかを考えます。」
といいますけれども、どのように全体をかんがえているのか?が全く見えません。
この試作は、フィルム内容のできばえだけを評価してもらおうとしているだけです
教育に必要な試作というのは内容ではなくて、全体像です。
全体像の中でこの作品がどのような位置づけなのかを示すことなく、
「交通網によって、関東地方がどのように東京と結びついているのか」が10分映像としてこんな感じです。
そんなの、学習でもなんでもありません。
「高速道路はこんなに便利なんだ!」というメッセージでした。

高速道路会社の宣伝、
日本の東京一極集中を担ってきたお役所の・・・
日本に住む人を『国民』としか呼ばないお役所の・・・
そのお役所の・・・宣伝です。

そして、「キミの街にも、高速道路があったら、きっとべんりだろうなあ。だって、東京にすぐにいけるんだよ!ボクの街にも高速道路がほしい!私の街にも高速道路を作ってって、お願いしようね!」と、思ってもらいたいんです。

国土交通省とNHKと広告代理店との仲のいいチームワークでした。
これは高速道路村とでもいえばいいのでしょうか?

これが、「地理」だったなんて、・・・・
地理って、高速道路網を取り扱うんでしたでしょうか?


http://www.kantei.go.jp/jp/kidsold/hanashi/aqualine.html
官邸の古い子供向けページから

建設工事にはどれくらいの時間がかかったの?

 東京湾アクアラインの建設工事がスタートしたのは、平成元年の5月。開通するのは今年の12月18日だから、完成までに約9年かかったことになるね。これほどスケールの大きい海の道を、9年でつくり上げることができたのは、日本が世界に誇る最先端の建設技術をフルに活用したからなんだ。

身近な土木 - 東京湾横断道路
http://www.mizunotec.co.jp/doboku/oudandou.html
技術士 水野哲(さん)のホームページ 土木のページ から

 東京湾横断道路は、今では「東京湾アクアライン」といいます。この東京湾アクアラインは、東京湾の中央部を川崎市から対岸の木更津市までトンネル及び橋梁で渡る15.1kmの自動車専用道路です。最初に調査を始めたのが1966年で、それ以来31年、また1989年工事を始めてから約8年という年月をかけて、1997年(平成9年)12月18日に開通しました。

(中略)

 東京湾アクアラインは、通行料の高さで話題を呼び、通行量の少なさで批判を浴びました。巨大プロジェクトには、必ずといって良いほど、無用の長物であるとか、ゼネコンと政治家だけが儲けるとかの批判が付きまといます。2つの陸をつなぐことは技術者の夢である、そのために橋がありトンネルがある、そうした時代はもう終わりでしょう。
 青函トンネルに限らず、巨大プロジェクトのメンテナンス費用は、膨大なものになることがわかってきました。アクアラインもそうした時期をいつかは迎えます。
 技術者は、ようやく自分の視線をそうした将来まで向けなければならないことに気づきつつあります。

(中略)

 最後に、このプロジェクトでの死亡者は10名です。青函トンネルでの死者は34名です。昔はダム工事など大型工事では何億につきひとりなどと陰で言われた時代もあったそうです。多いとか少ないとかの議論ではないのですが、例えばアメリカ軍の戦争のし方が戦死者ゼロを目指している時代に、労災ゼロは本当に実現できないものなのか、今一度考えてみなければいけないと思います。


ちゃま:
官邸の子供向けでは「これほどスケールの大きい海の道を、9年でつくり上げることができたのは、日本が世界に誇る最先端の建設技術をフルに活用したからなんだ。 」

でも、水野さんのところにあるように、「最初に調査を始めたのが1966年で、それ以来31年、また1989年工事を始めてから約8年という年月をかけて、1997年(平成9年)12月18日に開通しました。」です。

NHKのは、この官邸的な単純化された視点で作られた「とっても自慢の道路」という映像だということがわかります。


http://homepage2.nifty.com/appraisal/aqua_kadai.html
株式会社アプレザイル アクアライン 第1部  現状分析と課題

アクアラインは1966年建設省により調査が開始され、1997年12月に開通した総延長15KM、建設費1兆4300億円を投下した夢のプロジェクトと言われています。アクアラインは巨大な東京・横浜圏と半島性が強かった千葉県との地域間交流を活発化させ、地域経済が相互に補完しあいながら発展すること、及び海上バイパスとして首都圏幹線道路の渋滞解消が期待されていました。

経済・環境評価の前に、現在の課題を整理してみましょう。

1)交通渋滞解消に貢献していない
しかし、現在の家計の所得に対して通行料金が高いために予想の3分の1しか通っておらず、当初の目的を達成していないと言われています。

道路容量の1/5しか使っていない
首都圏の渋滞解消に貢献していない

2)財政的には赤字=累積借り入れ金残高がどんどん膨らんでいる
プール制を採用しているために赤字がどんどん膨らんでいる

3)地域経済活性化に貢献できていない
期待外れの効果 地域の衰退

4)木更津市などは資産デフレの進行は日本一

(ちゃま)以上引用です

ということで

「第2部 1000円に値下げした場合の経済・環境評価」

につづいています。


千葉県知事の森田さんの要請で800円になりました。

800円で通行料は多くなったことでしょう。

けれど、結局、高いお金をかけて作ったその財源は、通行者が払うのではなくて、通行もしない人たちが払う税金で補てんされているということです。

日本全国それで最初から納得して作ったのならなにもいうことはありません。

けれど、建設するときも、開通以降も、通行者がお金を払うからこそ、普通車5000円の予定だったわけです。
作った後になって、やっぱり、日本のすべての人からのお金をもらおう。

そういうことになっています。

けれど、もしかしたら、800円というのは千葉県からの要望というよりも、
原発の再稼働でもあったように
最初から、経済産業省
いえ、ここでは、国土交通省が、やらせで仕組んだことなのでは?と思ってみても
ありえておかしくない話です。

作る時も走り出してからも、なにもいわず、
結局、最後に、800円にするという
これが、官僚のなし崩し的な
官僚の、責任をだれも追わない
官僚は陰で動いているだけで、みんな国民様のご意思でやってきました的な
展開というわけです。

そして、
こういったことが、
いま、橋や水道で問題となりつつあるように
上の水野哲さんのお話では、
のちの世代に、高額なメンテナンス費用として、ふりかってくるらしいです。


|

« 節電.go.jp - 新しいでんこちゃんみたいです。けれど、どこがやっているかいわないのが、もっと不気味だと思うのですけれど・・・ | Main | 2011.8.10 テレビ朝日やじうま コメ先物取引徹底解説 米価の乱高下が懸念 »

NHK」カテゴリの記事

「ものづくり日本」は「高度成長期ノスタルジー」から離れられない産官学の夢?」カテゴリの記事

官僚国家 日本?」カテゴリの記事

歴史を都合よく書き換えようとするマーケティング」カテゴリの記事

長いものに巻かれる報道?それとも官産学の広報機関?」カテゴリの記事