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NHKレポーター(記者?)森田あゆ美さん「国が打ち出したストレステストなどの影響で玄海原発の運転再開に見通しがたたなくなったなか開かれた昨夜の説明会。住民に原発の安全対策を丁寧に説明しようと佐賀県があえて開催しました。」⇒「見通しがたたなくなった」「丁寧に説明しようと」が説明なく唐突なバイアスを感じさせる作文だとおもいます。プレーンな報道で使う言葉ではないと思います⇒詳細は・・・

この森田あゆ美さんは2011.7.8(金曜日)の住民説明会後のレポートでした。その日も放送されていたようですが、2011.7.9(土曜日)の朝のおはよう日本 7:00台のニュースでも使われていました。

「見通しがたたなくなった」⇒「見通しがたった」と思っていた人は誰でしょう。経済産業省だとおもいます。そうすると、これは経済産業省の気持ちを代弁していることになります。日本の普通の人は「見通しがたった」なんて思いませんから。「見通しがたった」っていうのは「そうしたい」と思っていた人たちです。NHKは「そうしたいと思っていた人たち」を標準で考えたメッセージを放送しているということになります。日本の普通の人は「えっ、再開するの!?」です。だから、日本の普通の人に対しての放送なら「再開に向けた動きにストップがかかった」というような表現になるところです。

「丁寧に説明しようと」⇒この短い文章で「佐賀県が丁寧に説明しようとして開催したこと」を伝えることが、報道として一番大切なことでしょうか?なぜ短い時期に、メール問題直後に開催することになったのかの真意を伝えることがまず第一だとおもいます。「佐賀県が丁寧に説明しようとして開催したこと」は佐賀県、佐賀県知事の代弁です。


この文章は、NHK(の森田さんとその作文を手伝ったNHKの報道部の人)は「住民」のことを第一に話しているのではなくて、短いながらも経済産業省と佐賀県知事のことを第一に考えていて、その人たちの考えを、日本全国に伝えているということがわかります。

その上で、日ごろから、「わたしたち」として伝えるNHKのメッセージになれてしまった「わたしたち」は「わたしたちの思っていること」として受け止めるように日々訓練されているので、この森田あゆ美さんの言葉も「わたしたちの思っていること」としてあたまにはいってきてしまうということなのですね。

日々NHKのニュースを聞いて訓練された結果として、(いいえ、さらにそれ以前に、学校の先生の言うことにはいちいち『口をはさむことなく、』そのまま覚えてテストでそのまま回答を書くように文部科学省や文部省という官僚の方々の思いの通りに育てられてきたからこその『わたしたち』は、)経済産業省と佐賀県知事の思いを『私たちの発想』として頭にフレーズごと刻みこんでしまうように、なってしまっているんですね。だから、今度は、「国民としてどう思いますか?」なんて聞かれると、「あのときNHKがニュースでいっていたなあ」と、「はい、見通しが立っていたのに残念です。」なんて、思ってもみなかった言葉が、漠然と頭の中から出てきてしまうのかもしれません。

ビデオのない時代はほんとうにそうなってしまったでしょうけれど、最近は、再生して考え直すことができるようになりました。こうやって、まとめてみると、いろいろなところに仕掛けがあることがわかってきました。

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