台湾製

2000年代になって台湾の自転車会社は台湾の人件費の高さから中国工場建設をすすめています。

中国ですべて作られて輸出されているものは「中国製」となります。
中国で作られたものでも、台湾に持ち込まれて、組立されたり、塗装されたりするものは、台湾の人件費の高さから台湾部分のコストの方が高くなり、「台湾製」となるかもしれません。

つまり「台湾製」が、そのまま「すべて台湾で作られた」とはいえないことにご注意

70年代は「日本製」が低価格の代名詞、
80年代は「台湾製」は低価格の代名詞でしたが、
90年代には「中国製」が低価格の代名詞となって、「台湾製」は信頼を得てきて
2000年代には「台湾製」は信頼ある高品質の代名詞となってきました。

そうなると、その一方で、実際には「中国」で作られたものであっても、
ちょっとの作業で、「台湾製」となってしまうような状況となっています。

特に、高価格帯の自転車では、複数個所でのモノづくりでもマージンがとれます。
消費者としては「台湾製だからよくて中国製だからわるい」などと、一概にいえないことをおぼえておきましょう。

たとえば、カーボンフレームは中国製が一流品といわれています。
それは、台湾の企業が中国の工場でつくっているものが一流品だからです。



Marc's Report
Made in China 製品が苦戦する台湾の後半分・・・

 しかし、現実にMade in China以外の製品なしで生活が成り立たないし、多くの製造業などのビジネスも存在し得ないのが現実である。

 大多数の部品がMade in China, 残りの部分をMade in China、そして、 Assembled in Taiwan これらを一括りにして、Made in Taiwan に変身させてしまう、会社が台北近郊にある。高い人件費ではあるが、熟練した、おばさんらのワーカで構成される小規模な生産ラインが特長である。ここでは、おもにDVD プレイヤーなどのオーディオ、ビデオ製品を製造する代工工場であるが、8割から9割の部分が反完成品として、中国広東省あたりから輸入され、のこりの部分、例えばキャビネット、梱包などを台湾でそろえて、最終アセンブルとし製品化する。そして、キーポイントはMade in Taiwan の銘板だ。

 これにより、事実上は中国で生産されている製品が台湾製品に化けることになる。これで、カラフールなどのスーパーや家電量販店で売りやすくなるわけだ。価格的に10%程度高くても、台湾製品というだけで、安心感 (いろいろな意味の)があるために、性能や品質差などにおかまい無しで買っていくユーザーが多いという。

 他の国では、Made In Chinaを割り切って買う人が多いのと違い、いろいろな思惑で避ける人が多い台湾ならではのビジネスである。

話は、台湾内での販売のために中国製がほとんどなのに台湾製として販売されるということですけれど、
自転車関連製品が、台湾製になるトリックも同じようなものだと思います。

自転車関連製品が、やっと日本でも
「台湾製はものがいい」ということが定着しつつあるようですけれど、
実際には、台湾の物価高騰で、中国に生産が移転しているだけではなくて
中国の物価高騰で、中国の生産がカンボジアやバングラデッシュに移転しているということです。

実態は、中国製品で優秀な製品が多く作られる時代で
中国製は安物といういい方自体が、実態にそぐわない時代というわけです。

2011年3月2日 カンボジアとバングラデシュへの生産移転のはじまり (BikeEU) これは2011年3月の記事で、「はじまり」って書いてありますけれど、「大移動のはじまりかも」という文章です。早いところでは、もう何年も前からその潮流が始まっているようです。

だから混同:ママチャリだけじゃなくてほとんどの自転車が中国製なのに、ことさら「中国=安いママチャリ」を強調するのはよくないと思います。この視点ではバイアス、偏見を持つ人たちを増やすことにつながると思います。に書いたように、ことさら「中国=安いママチャリ」を強調するのはよくないのです。

もちろん、
カンボジアとバングラデシュへの移転や
マレーシア、ベトナム、インドネシアというもっと以前からのところもあるので
「ほとんどの自転車が中国製」ということではないのですけれど、
混同:ママチャリだけじゃなくて・・・の文では
それ以前の認識の方々に、
「まずは、中国製がすべてのスタンダード」という視点で、逆のバイアスを込めた強調で書いてあります。


ところで・・・
台湾の中国製の台湾製の話は、そのまま、「日本製を買いたがる日本人」と重なりますけれど
それはアジア人に限ったことではなくて、
スイスではスイス製が人気あるらしいですし
自国のものづくりに覚えのある国では、
つまり、世界に対して自国の製品に多少でも自信のついたところでは
ほとんどどこでも、基本は、自国製が一番信頼高いそうですよ。

だから売る人は、当然そこを突いてくるわけです