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自転車活用推進団体なのに・・・子供リヤカー紹介での不思議なこと・・・無意識のバイアス?それとも意図した差別?

http://www.jitensha-do.jp/mailmagazine/DOno038.pdf

Jitenshado20080715p4

NPO自転車活用推進研究会2008年7月15日付発行日の自転車DO! No.38 で、上記のURLの先にあるのは4ページ仕様のPDFです。その4ページ目の一番下、最後の最後にのっています。この掲載は、ちょっとひどいのじゃないかと思いました。

この自転車リヤカーはバーリー社85年頃の型です。連結棒は取り外せない型で、窓のところは閉じているので窓がないように見えますが、取り外し式になっています。今から見れば年代はかなり古めですが「85年頃の型」の写真と比べるとこちらはバーリーカラーがそれほど退色していません。でも、バーリーではちゃまの知る限りで3世代目の進化のもので、この後、90年ごろに連結棒が取り外せるタイプとなって、現代の子供乗せ自転車リヤカーの世界標準をバーリーが決めることになります。その意味では、かなり昔なのに、いまの標準とそれほど違っていませんからそれはバーリーを選んだからこそといえるかもしれません。20年ほども前のタイプを試乗に使うのは、ちょっと古すぎじゃないかなあとは思いますが(ただ、手元にこれがあったから使っただけかもしれませんね。)、そのことが、今回の「不思議」ではありません。

(下はバーリーのモデルで、左側の4種は90年頃までのモデル変遷。右端が2007年。)

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今回の「不思議」はこちらです。

自転車リヤカーのところに

慣れないと障害物にぶつかることも」のひとこと

ここにこういうことを書くのはなぜなのでしょう

ニホラには「人気の自活研「ニホラ」」です。

自転車リヤカーには、自転車リヤカーとも子供トレーラーとも紹介がなく

会社名もモデル名もありません。

ただ写真を見せて、否定的なコメントを掲載しているのです。

機会あるたびにニホラを紹介している自転車活用推進研究会です。

「会長さんが自ら輸入した」と紹介する自転車活用推進研究会です。

こんな状況を目にすると、会社の上司のご機嫌取りのようなそんな身内びいきがあるのかなあと邪推したくもなります。

まったく意図がないのなら「慣れないと障害物にぶつかることも」はニホラの写真につけてもいいはずです。「慣れないと障害物にぶつかることも」は「自転車単体」でさえもまったく同じことがいえます。

「ぶつかっている写真がこれだけだったから」という言い訳がきこえてきそうです。

でも「自転車リヤカーには慣れが必要」のようなメッセージを発していることに気がついていません。
そういうメッセージを発信することをもし意図していないのだったら、この掲載は間違いです。
そういうメッセージを発信することを意図していたのだったら、そういう意図を明記していないことがこんどは問題になります。


本当は「普段、正しくない自転車の乗り方」をしているから、こういうことになるはずなのです。
「普段から周囲に気を使わないで乗っていることがわかる」ということを指摘するべきではないでしょうか?

「普段から周囲に気を使わないで乗っている」ことを「慣れ」と表現すること

自転車活用推進団体ですので、普通なら少々細かい点といわれる場所かもしれませんが、実は、自転車の一般使用の後ろに隠れている、自転車一般利用のエキスパートである方々にも潜んでいる、それこそ「慣れ」についてご指摘申し上げたいとおもいます。


なぜ自転車リヤカーのところに書くのでしょう?
こういうところに、無意識で意識がはたらいてしまうところを見るところができます。

自転車に乗り始めた人は、ハンドルでもぶつけてしまうかもしれません。
(ちゃまも歩道を歩いていて、歩道走行中の自転車にハンドルをぶつかられることがよくあります。いたいです。)
ニホラに書いてもいいメッセージです
なぜ、自転車リヤカーのところにかいたのか
たまたまそういう写真がとれていたから、それを載せて、そのコメントをつけただけかもしれません。

でも・・・・

ちゃまは歩道を歩いている人に自転車が歩行者がよけるだろうと思っているとしか思えない走り方をしてくるということに気がつきました。

自転車に乗っている人に悪気があるわけじゃないんです。
でも、たぶん歩行者が少しよけるということが常態化して
自転車に乗っている人は、無意識に、歩行者がよけてくれるとして走っているようなのです。
だから、歩行者がよけることがないと、ぶつかっちゃうんです。
自転車に乗っている人はそれほど体感では思わないようですが、歩行者からしてみるとかなりのスピードでぶつかられることになります。
だからこそ、歩行者はよける習慣になり、だからこそ、自転車に乗っている人は、歩行者がよけてくれると思ってくれてしまうと思います。

とっても不思議です。

そして、そのため、自転車に乗っている人は、ほとんど、自転車のハンドルが通るだけの幅もあけずに通り過ぎることが習慣化してしまっているのではないでしょうか。

そういうところから、自転車リヤカーをつけた人が、
「なれないとぶつかることも・・・」
となっているのではないでしょうか。

ほんとうは
「なれないとぶつかることも・・・」
以前に、
「障害物から50センチ以上は離れて通りましょう。できれば1メートル離れてとおりましょう。
そうできないようだったら、自転車をゆっくり進ませてすすみましょう。ゆっくりとおれないようなら自転車を降りて通りましょう。」
というべきですね。
だから、この写真へのコメントも
「自転車単体に載っているときでも、障害物から50センチ以上は離れて通りましょう。できれば1メートル離れてとおりましょう。そうできないようだったら、自転車をゆっくり進ませてすすみましょう。ゆっくりとおれないようなら自転車を降りて通りましょう。そうすれば、ぶつかるようなことはありません。ぶつかるということは普段から危ない運転をしているということです。気をつけましょう。自転車にまたがって足をついてすすむのではなくて、左側に降りて押しましょう。」
のほうが適切ですね。

ちゃまは、自転車リヤカーを広がってほしい、利用が増えてほしい、と思っています。
ですから、ほんとうは運転者の責任であるべき話を、車両個別に結びつけているこの書き方にひっかかりました。
自転車活用を推進する団体なのですから、こういうところにも気を使って編集していただけたらと思います。

子供のせ自転車リヤカーの紹介のところに、「幅があって引っかかることがある」と付け加えられていることを目にすることがありますが、ここでの指摘がひろまっているのではと思ってしまいます。

短い文章ほど、とる側の意識で意味が形成されてしまいます。今回は画像もあります。しかも、対比するほうには積極的なメッセージ、片方は否定的なメッセージ。こういう状況でどのような意識が読む側にうまれるかをよく考えて編集すべきではなかったでしょうか。

否定したいものであればこの構成はありえます。自転車活用推進のみなさんは、自転車リヤカーを否定したいとおもっているのでしょうか。そうとられても仕方のない構成です。すくなくとも、マイナスイメージをあたえていることは明確な構成です。

ちゃまは、このニホラと自転車リヤカーの紹介で採用された写真、および、写真に添えられたメッセージ、という構図をみて、BAAのブレーキCMを思い出してしまいました。ブレーキの日常点検のことにまったく触れずに、BAAマークのついた自転車に乗れば安全をうたうCMです。そこまでひどくはないのですが、自転車リヤカー Advocacyの観点からは非難されて当然の構図です。

自転車活用推進の立場なら、ともに積極的なメッセージをつけ、ぶつからないようにどんな自転車でも自分が乗っているものに気をつけるのが『車両の運転者の義務である』と、言及すべきです。

自然エネルギー発電を推進しようとしているのに、ある一つの発電方式、たとえば太陽光発電だけを積極的に宣伝し、別の発電方式、たとえば、地熱発電や小規模水力発電を否定するような、そんなことと同じような、短絡的な小さな部分での比較をしているような、そんな感じがします。とても『自転車活用推進』をタイトルにつけるような人たちがやっているとは思えない『商品宣伝』です。世界的な目で見ているようで、昔から続く日本の海外舶来品思考と同じような、知らない場所に行った人が持ってきた『モノ』が、祭り上げられるような、そんな感じです。世界を広く見ているとはまったく思えない『単なる一つの商品提示』です。それを『これからの救世主』のように祭り上げていること自体、とても『自転車活用推進』をタイトルにつけるような人たちがやっているとは思えません。『自転車活用推進』をタイトルにつけていること自体も、この『ニホラ礼賛』と同じように、『単視眼な』『自転車活用推進』だったりするのかもしれないと、思ってしまいますよね。『自転車活用推進』ということが、実はどのような『自転車活用推進』なのかわからないですから。結局『ニホラ礼賛』が『自転車活用推進』のように見えるのですから。『単視眼な』『自転車活用推進』です。

他に自転車リヤカーの積極的画像や積極的メッセージがないところで、自転車リヤカーのぶつかっている写真だけを紹介して、一部だけ関連付けて紹介するのは、それがたとえ意図的ではない場合であっても、自転車活用推進の立場なら、おかしな編集だと、すくなくとも編集長は気がつかないといけなかったでしょう。

もし、その内容が事実だとしても、読者がはじめて触れる情報で下のように書かれていたら、第一印象はどんな風か、おわかりでしょう?一番上の画像に替えて同じ紙面でこれを出してもその情報は正しい情報のはずです。そして印象の良し悪しは逆になることでしょう。

Nihola前のめり
ニホラなど三輪自転車は
子供だけで前から乗り込むなど
前に荷重がかかりすぎると
前倒しになることもあります

子供乗せ自転車リヤカーは自転車が倒れてもまったく倒れないので安全です。

子供載せ自転車リヤカーについて同じように紹介していれば、まだ理解できますが、機会あるたびにニホラを紹介しているニホラ>子供載せ自転車リヤカーという力の入れ具合の、自転車活用推進研究会です。

そういった団体が、子供自転車リヤカーに対してマイナスイメージを与える画像を掲載し、さらに一般的なマイナスメッセージを固有の問題のように添付したのか、ということが、まず問題です。でもそれは個別の話です。一つの例にすぎません。そういう思い込みでバイアスかけているところが他にあるのじゃないかなと思ってしまいます。たとえなかったとしてもです。

たくさんの情報が与えられる場所でならいい情報悪い情報をしっかりと載せるのが正しい情報の提示の仕方ですね。あるいは、すでに既知のものに追加で情報をだすのなら、既知の情報を知らない人には、全体情報のあり場所を示しておくのがいいでしょう。ピンポイントでバイアスのかかった情報を出すことは意図があるか、あるいは、認識不足でしょうし、あるいは場合によっては「無知だったのが原因(知らないのに論評している)」といわれてしまうこともあります。ちゃまはもちろん、知らないことを調べて書いているので、実際はそんなことばかりなのですが、それでも、たくさん情報を得て、それを掲載することで、平均化しようと心がけているつもりです。

NPO自転車活用推進研究会さま、その一挙手一投足が影響を与える権威ある団体なのですから、今回無意識であったとしても、編集には最新の注意をもって、適切な対応お願い申し上げます。そして、三輪自転車も自転車リヤカーもそのほかの人間力での走行車両も、健康的にバランスよく等しく啓発・推進してくださいね。

そうでなければ、「自転車活用推進研究会」という名称が泣いてしまいますよね。

そしてできれば、交通全体をも健康的にバランスよく等しく啓発・推進していただけるともっといいな、とも思います。

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