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地域:コペンハーゲンでの自転車の安全な走行とは? ~ 自転車に乗ることを恐怖とする宣伝や報道について

http://www.copenhagenize.com/

2009年4月2日
デンマークの交通ではあなたは今まで以上に安全だ
You're Safer Than Ever in Danish Traffic

(ちゃま:自転車に乗ることを恐怖とする宣伝や報道についてけん制しています。実際の道路は自転車にとって安全なのに、メディアが交通に対して恐怖をあおっているといっています。そして、良識ある親がこれにのせられているというような内容です。2007年のデンマークの自転車販売が減って、道路局が成功しているのじゃないかということです。日本のデンマーク像と現地の人の見方にはずれがあります。日本よりは天国でしょうけれども、天国にすめば、やはりそこは普段の生活圏だということでしょうか。自動車の影響は日本の自転車乗りが考える以上に強いということでしょう。)

コペンハーゲン自転車乗り

デンマーク工科大学の交通学部のレポートを以前リンクで紹介した。このレポートは2008年11月に発行されたもので、いままでこんなもの見たことがなかったと驚いた。このレポートがここデンマークで報道されていないことがわかってもさほど驚かなかった。

メディアはいろんな組織の傘下にあり、過去何年もの間、暴力的に騒ぎ立てている。ニュースのトップは恐怖と破壊が常態化してたれ流されている。『交通の安全性向上が継続している』というような記事はトップにはふさわしくないといわれても驚くほどのことじゃない。デンマークのメディアが騒ぎ立てるような『血に飢えたような視点のもの』ではないためだ。

デンマーク工科大学のレポートは、2000年から2007年のスクーター乗りを除いたすべての交通利用者の危険率をあらわしている。これは1992年から1999年の計測の継続。

2000年から2007年で、16歳から74歳の自転車乗り(サイクリスト)の危険率を向上させる

いい話。すごい話。トップニュースになっていたら、市民が再確認できたのじゃないか?いや、いいメッセージは売り物にならない。絶対。

もしあなたがヘルメットを売りたいと狙っている会社の一社ならこれはいやなレポートだ。1960年代以降、常に、自転車の安全性向上が確認されている。レポートが示すのは、改善し続けているということだ。このメッセージを知ればもっと人々が自転車に乗るようになるだろう。以上。

息子のクラスの父兄に話をしたら、ほとんどの人が自転車に乗るのは子供の頃より危なくなっているという意見をいっていた。ある女性は、他の父兄が子供と一緒に乗って学校に通うことを『どうしてそんな無茶なことをするんですか』といった。


この質問は私には驚きだった。私たちはほとんどみんなが学校に歩ける距離で生活していて(ちゃま注:「車で通うほどの距離じゃない」という意味でしょう)、それでも彼女は子供と自転車に乗ることを躊躇している。そして、ここはいい仕事についている高学歴の人たちの住む地域なのに。(ちゃま注:だから、自動車が買えるということじゃなくて、だから、より論理的思考ができる人たちなのに・・ということでしょう)

デンマークで自転車に乗ることはいまよりもいままでのほうが安全ではなかったと私が言うと、父兄のほとんどみなが呆然としていた。事故にあう可能性は私たちが若かった頃よりも少なくなってきている。特にすばらしい自転車レーン網ができたために、どこへでも行くことができるようにさえなっている。

デンマークで交通での危険に関してマイナス面に考えてしまう傾向がある、この単純な事実があるのは驚きだ。まったくそんなことはないのに。”意見を通すために恐怖を利用する( fear-mongering )”組織が、私たちの自転車文化をはじきとばしてしまっている。パパママから怖いという話を直接耳にすると、彼らはかなり成功しているんだなと思う。

自転車に乗ることはいいことであるとデンマークで推進しているのは誰だろう?健康的で、安全で、社会にもいいと?そういった組織はどこだろう?オランダの自転車乗り連盟(Fietsersbond)やイギリスのCTCやドイツ/フランス/ベルギーの自転車乗り組織がデンマークにオフィスを置いて私たちと一緒に活動していることを知ってる?(ちゃま:ここでは、「デンマークには自転車を推進する組織はない」という意味でしょう。)

前にも触れたけれど、デンマークには1990年代初めに恐怖の時代があった、その結果として、子供を自転車で学校に通わせることを大人がやめさせた。代わりに自動車で送っていった。コペンハーゲンで私たちは自転車にいったん戻っていたが、また再び、それ(恐怖の時代)が始まろうとしている。

私たちは(恐怖よりも)自転車に乗ることがどんなに安全か、そしてどんなに健康にいいかを知らければいけない。この国の市民が自転車に関して世界のリーダーであることを誇るようにならなければならない。

追記:2月に自転車ブームについて書いた。だが、これはデンマークの話じゃなかった。(デンマークの)自転車小売組織は自転車販売が2007年には5%下落と見積もっていた。この数字が実際には7%下落となった。ありがとう、道路安全局!安全運転で仕事にいけよ!!


ちゃま:
こういうことをから考えると、オランダやデンマークが自転車天国というのなら、日本も世界的に見れば十分に自転車天国です。



後日記:
オランダでも同じようなことがあるようです。


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ヨーロッパ自転車ライフ-オランダの自転車通勤奨励策、ドイツの自転車旅行
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オランダの話として

• ここ10年でより多くの女性が仕事を持つようになり、自動車の所有台数が増加した。母親は子供を学校へ自動車で連れて行く。そのため学校近くで交通量が増えて危険だからと、誰もが車で子供を連れて行く悪循環が起きている。

• オランダでも自転車に乗らない人も多い。「交通問題としての自転車利用の環境整備は終わっても良い」「自転車は危険」「雨の日は不便」「自転車は時代遅れ」と思い込んでいる人に説得することは困難である。


将来の交通需要だが、1997年に比べ2020年まで40%の増加が予測されている。しかし、その増加の多くは自動車の61%で自転車利用は現状維持と考えられている。

中村さんのお話は、

しかし自動車交通の増加は「安全」「渋滞」「スペース」等、社会に対する深刻な問題を引起すにちがいない。
結果として、自転車の増加は「安全」「生活の質の向上」「低コスト」をもたらすことに気付くことになる。

と続いています。


つい最近見たテレビで、スクールゾーンの時間帯に自動車進入禁止の道を通り抜ける自動車というのをやっているのを見ました。子供を学校に送り届けるのに自動車で送っていき、そのために、進入禁止を通行し、他人の子供を危険に晒しているという、これは日本の話です。

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