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業界の基本:キャノンデール フレーム完全外注化(アウトソーシング) (ドレル2008年度結果と2009年自転車部門組織改革)

ご注意!ドレル以前に、ペガサス時代から、アメリカ製ではありません。HANDMADE IN AMERICAの定義はペガサス時代から変わっていたのです。フレーム外注はペガサス時代からされていたのに、HANDMADE IN AMERICAとは、アセンブル=組み立てのことを指していたようです。ドイツのダービーサイクルが「約90%の付加価値がドイツで発生しているので、この会社では"Made in Germany"」と公表していますけれども、その定義とペガサスのHANDMADE IN AMERICAは同義です。

ドレルは、ペガサスが隠していたこの定義を、きちんと公にしました。ちゃまの想像です・・・ペガサスは非公開企業、ドレルは株式公開企業、この違いではないでしょうか?

しかも、もっとさかのぼって創業家時代のキャノンデールでも自転車ビジネスで ダン・エンプフィールドさんが『キャノンデールも事業のためには台湾に頼らないとやっていけない』と書いています。

ドレルだから、パシフィックサイクルだから、と考えるのは、途中経過を見落としています。マングースブランドの捉え方もご参考に!


カナダ モントリオール発 2009年4月7日
Bike Europe (Bicycle Europe)
http://www.bike-eu.com/news/cannondale-frame-production-outsourced-3363.html

この時点でいきなり台湾製造になったのではありません。ドレル以前から台湾製造になっていたのをドレルがはっきりと台湾製造といいきったということです。ドレル以前の投資会社はキャノンデールのそれまでのハンドメイドインUSAを単なるマーケティングコピーとして使いながら実質は台湾に製造委託していたのです。二枚舌活動は投資会社です。ドレルはそんな会社でなくてよかったですね。
台湾の自転車製造者 大田(O-TA)、明安(AIM:Advanced International Multitech)の生産ライン、上半期はもう予約でいっぱい 2010年3月26日 大田はスペインとイタリア、明安はルック、ビアンキ、キャノンデール美利達経由で ⇒ 2010/03/26

ベッドフォード工場のレイオフ完了2010年5月3日報道 ドレル:索引
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Dorel自転車リヤカー
Schwinn, InStep, GT etc・・・はこちら

第四四半期減速にもかかわらず、ドレルインダストリーズ社(キャノンデールとパシフィックサイクルのオーナー)は2008年はかつてない最良の年と報告された。その自転車製品がドレルの成長をたきつけていた大要因だ。この朗報にもかかわらずキャノンデールが米国でおこなっている大組織改革は避けがたいようだ。

組織改革の結果としてアメリカベッドフォードキャノンデール工場でのフレーム製造は終了することとなった。2010年でフレームは台湾に外注(アウトソーシング)となる予定。ベッドフォードでは現在の従業員300名から100名ほどに縮小となる。

(ちゃま注:・・・と書いてありますが、この時点から外注ではなくて、ドレルになったからでもなくて、ペガサスの時点で Hand made in America とは アメリカでの『組立(アセンブリー)』でも使われていて、つまりmanufacturingはペガサスの時点で台湾製や中国製だったんです。フレームでも。ドレルはそれを公開したうえで、最後に残っていた一部分も全部やめただけです。実質はペガサス時代でできていたのです。ドレルの方がペガサスよりも消費者に対して責任ある行動をとっている(実質を明らかにしている)会社だと思えます。)

ベッドフォードでの操業は自転車の自転車とヘッドショックの最終組立に完全に移行。その他、CNCマシニング、検査および品質管理、自転車保証期間内補修、社内セールス社内サービス、流通および顧客サポート、管理が残る。

フレーム生産の外注(アウトソーシング)はサイクリング・スポーツ・グループ(CSG/以前はキャノンデール・スポーツ・グループといった)の4500万米ドル(3400万ユーロ)の組織改革計画の一部としてなされるもの。新体制では、ドレルのレクリエーショナル/レジャー部門が5つのセンター・オブ・エクセレンス(核となる拠点)を持つ予定。それぞれの場所で特定市場分野や特定市場専門領域に焦点を当てる。

世界本社とハイエンド自転車改革本部は米国のベセル(Bethel, Connecticut )。サイクリング・スポーツ・グループも同じ場所で、ここでは4つの自転車(サイクリング)ブランド、キャノンデール、シュウイン、GT、マングースに関して、北米全域での製品開発、マーケティング、事業管理部門となる。(ちゃま注:シュウイン、GT、マングースの各部門もすべてベセルに移転し本拠とするということです。また、ベセルはハイエンドに関して世界本社機能もあるとはここ=>cyclingnews 2009.4.3)

スイスのバーゼルは、フランスとドイツとの国境に接しています。EUの法律に縛られない場所でありながら、EUへの流通に最適の地です。
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自転車会社のBMCもバーゼル。自転車/自転車部品/卸会社のVitelli フィテリ社もバーゼル。
ヨーロッパで販売されるハイエンド自転車の本部は現在のスイスのバーゼル(Basel, Switzerland)のまま。一方、世界量販市場向け製品はアメリカのマジソンで扱う(ちゃま:ここはパシフィックサイクルの拠点で、ここにもCSGの一部門がおかれるということは「4ブランドには量販モデルがある」ということでしょう)。カナダのバンクーバーでは、ライフスタイル(日常生活)、アパレル(服)、フットウェア(履物)の各市場向けを取り扱う。台湾の台北オフィスではアジアのサプライヤーに対する外注(アウトソーシング)および品質検査の管理監督を担当する(ちゃま:台北オフィスはマングースの歴史の方で)


2008年決算報告

子供用品部門、レクリエーション/レジャー部門、家具部門をあわせたドレルの2008年総売上は2007年比20.3%増の22億米ドル(15億ユーロ) 。純利益は29%増の1億1300万米ドル(7650万ユーロ)。

レクリエーショナルレジャー部門(シュウイン、キャノンデール、GT、マングース、スゴイ)での営業収益で、ドレルは10%増を達成した。

「下半期は深刻な世界経済危機の真っ只中におかれ、小売業の販売はいずこも減少となった時期だったにもかかわらず、ドレル製品への需要は継続した」とドレルCEO兼社長マーチン・シュワルツ。

レクリエーショナルレジャー分野での売上は第四四半期に飛躍。この増加分の多くはキャノンデール、スゴイ、PTIスポーツを買収したことによる貢献。年間では31.4%増。粗利で23.4%(前年度19.5%)、キャノンデールとスゴイの高利益製品の販売の貢献が大きい。経済の落ち込みに対し消費者心理はおびえているが、シュワルツはドレルが成功を持続できるいいポジションにいられるように舵をとっている。

「難しい時期で、消費者は家計での余剰資金を抑えていて、しかもさらに安いものがないかを捜し求める傾向にある。その結果、ドレルは低価格帯から中程度の価格帯製品( in the opening to mid-price point products)が大部分を占めると考えている。ドレルはこのカテゴリーのリーダーであり、市場シェア拡大を期待している。」

第四四半期の数字はドレルの期待にもっともそぐわないものだった。ドレルはこの結果は小売店が自転車業界にとっても歴史的な不況下である現在の経済状況では過剰在庫を避けたいと発注を抑えたことによるものと解釈している。しかしながら、実際の小売販売は思われたほどはその影響を受けていない。

「レクリエーショナル/レジャー分野はこの環境下で純増できた。しかし、期待したほどは伸びなかった」とシュワルツ。



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