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業界の基本:わたしの自転車はどこでつくられたの? あるいは、だれがわたしの自転車をつくったの?

携帯用URL "http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/164824/4842/57122011
パソコン用URL http://evc.cocolog-nifty.com/okochama/2009/04/post-7aa2.html
大きな画面でみられる人は、こちらから見てみてください。
ここはアメリカで販売されている自転車ブランドについて、アメリカの業界の人が教えてくれています。(2008年頃の状況の話です)

フランスで販売されている自転車ブランドについてはフランスのスポーツ自転車クラブに書いてある「Où est fabriqué votre vélo? あなたの自転車はどこでつくられたの? <フランスRehonレオンの自転車クラブ Union Sportive Rehonnaise Cyclotourisme >」の拙訳を見てください。(2012年に見ました。それほど古くないものだと思います) ヨーロッパ系はこちらの方が多く、また、新しいと思える情報が、取り上げられています。
ちゃまから:自転車が作られる場所のお話です。

ここはアメリカで販売されている自転車ブランドについて、アメリカの業界の人が教えてくれています。(2008年頃の状況の話です)

フランスで販売されている自転車ブランドについてはフランスのスポーツ自転車クラブに書いてある「Où est fabriqué votre vélo? あなたの自転車はどこでつくられたの? <フランスRehonレオンの自転車クラブ Union Sportive Rehonnaise Cyclotourisme >」の拙訳を見てください。(2012年に見ました。それほど古くないものだと思います)

国とブランドが一つになって語られている状況に対して、具体的にどれがどうなっているのかを教えてくれます。ほとんどいまは台湾と中国など東アジア地区で自転車が作られていることがわかります。

どうしてそういうことになっているのかは、自転車ビジネスが教えてくれます。

一口に「メーカー」といっていますが、グローバルな世の中になった現在では、実際にはさまざまな形態があります。でも学校でも行政でもメディアでも、旧態依然とした「ものづくりメーカー観」で教えていたり、扱っていたりします。その時点で大きく間違っている気がします。

フレームについてはティム・アイザックさんの99年頃のインタビューがひとつの参考になります。彼は1976年創業のTrekで1979年から1988年まで技術を担当し、その後Diamond Back(ダイヤモンドバック)の中国生産やパシフィックサイクル買収直前のSchwinn Paramountなどにかかわりました。ラグフレームにこだわる彼が、その一方でジャイアントを認めているというのが興味深いところです。

それから・・・「消費者」といっている時点で、すでに「お金を払う人」扱いです。環境からなにから「地球市民」としての感覚を求められる時代なのに。市民の幸せが壊されるような時でも、お金の支払いが関係しなければ、それは「消費者庁」の役割ではありません。

作る人、お金払う人、そういう意識ではなくて、お互いに与え合う地球市民。そういう感覚でみていきたいなと、自転車のお話を知れば知るほど、思う、ちゃまなのです。
http://allanti.com/page.cfm?PageID=328

Where was my bike made?
Or, who actually made my bike?
Revised March 18, 2008

Kerry Roberts ケリー・ロバーツさんの著

わたしの自転車はどこでつくられたの? 
だれがわたしの自転車をつくったの?

2008年3月18日改定版

この情報は常に更新されつづけるので、ブログ、ウェブサイト、Eメールに内容を貼り付けず、変わりにこのページへのリンクを書いておいてください。そうしてもらえれば、最新の情報を読んでもらえます。よろしく。
(ちゃま:と書いてありますが、日本語の情報ではないので、ここに日本語訳を書いているというわけです。正しい内容は冒頭のURL先をぜひみてください。)
Kerry Robertsケリー・ロバーツはNational Bicycle Dealers Association(NBDA:全国自転車販売協会)の代表(president and chairperson)。彼は自転車業界のコンサルティングサービスもおこなっている。
(ちゃま;一年前の版では自転車会社のオーナー。アランティ自転車会社、バイクベドラー、そして、テネシー、ナッシュビルのジョリー・サイクリスト。とも書いてあったのですがこれは消去されています。ちなみにアランティ自転車会社とは、この文章を掲載しているhttp://allanti.com/です。ケリーさんは上記の通りNBDA関係者で2008年のインターバイクでもNBDAのセミナーで講演をしています(9/26 10:30 am Productivity, Compensation and the Cost of Doing Business Study 生産性と報酬と事業採算性の研究- Kerry Roberts, Certified Public Accountant(公認会計士), owner of The Bike Pedlar, Nashville, TN)。ですので、以下の情報もかなり信頼度が高いと思えます。ただし、ラレー情報ではアメリカに偏っていたりして、すくなくともラレーでは大局的にはまだ足りないと思えます。ですので全部が全部100%確実とはいえないと思いますけれども・・・。ケリーさんのお顔はこちらで)


ここはアメリカで販売されているブランドについての情報ですが、ドイツで最大の会社ダービーサイクル社の"Made In Germany"について、ダービーサイクル社提供の情報では、こういっています。「2002年以降、フレームはドイツで生産していない
「... und gerichtet. Da rund 90 Prozent der Wertschöpfung in Deutschland erfolgen, bezeichnet das Unternehmen seine Fahrräder als "Made in Germany".

約90%の付加価値がドイツで発生しているので、この会社では"Made in Germany"と称している

ダービーサイクルベルケ ドイツ最大の自転車工場
このレポートにある情報は『バイシクルリテーラー&インダストリーニュース』の『2007年ファクトリー&サプライヤーガイド(2006年10月1日号)』からのものが主なもの。バイシクルリテーラー&インダストリーニュースは自転車業界でもっとも信頼されている出版物。他にはトレードショウ、工場訪問、自転車メディアのテクニカルライター、匿名希望の自転車会社従業員から得た情報も含んでいる。

秘密にしておきたいことがある自転車会社がある。自転車をどこで製造しているか、本当は誰が作っているか、ということが、その秘密のひとつだ。自転車会社が秘密にしたがるのはたくさんの自転車会社の自転車がおなじ工場で作られているからだ。

大局的に見ればかなり明らかとなる。アメリカで販売されている自転車の95%が(ちゃま:以前は「多くが」だった)中国製あるいは台湾製で、そのなかでもジャイアントが最大の製造会社だということだ。

一般的に見て、低価格から中程度の価格帯の自転車は中国製で、中価格帯から高価格帯のものが台湾製といえる。例外はカーボン:多くの製造会社が中国の製造会社に自社カーボンフレーム製造を外注している。ハイエンド競技用フレームであっても。

(2008年版で追加された部分)

あなたの自転車がどこで作られたかを知るには、自転車に貼ってあるステッカーを見たり、自転車の入っていた箱の印刷を見ればわかるというほど簡単ではない。それは、 “Made in the USA”や “Made in France”や“Made in Italy”と書かれたラベルがどんなに混乱を招いていることだろう。

さて、ひとことでいえば、とっても。それは、とっても誤解されている。あなたの“made in”の定義と、自転車業界の定義が違うということ。

よくある経験則では原産国表示は最終製品の価値の6割以上とされる。

(ちゃま注:ここ全体がアメリカに向けて書かれているので、これも基本アメリカの話です。でも、ほかも似たような話のようです。ただし、日本はかかっているコストではなくて、製品としての機能が出来上がった場所というような意味のようです。自転車なら、自転車として組みあがった国のことを言うようなので、各部品一つ一つは、すべて日本以外のものでも、組立が日本なら日本製になるようです。⇒原産国表示 日本国消費者庁 そして、これは、日本製に価値がなかった時代の法律で、欧米製に価値があった時代に作られたものが、いまだに、使われているんです。消費者庁も、なにもそのことには触れずに、日本製という言い回しを許容し続けています。⇒索引:「国名+製」で宣伝しているなら確かめましょう! ごまかされないように!

このブログのシマノ情報はShimano シマノ インデックス
たとえば、あなたと私が中国からスペインに未塗装の競技用カーボンファイバーフレームを輸入する。最高でも米国での小売価格はシマノコンポーネントつきで4000ドルほどだろう。

フレームとフォークは中国の製造会社のものは200ドルほどしかしない。スペインでは、私たちが塗装して、デカールを貼って、組立して、箱詰めして、アメリカに出荷する。

私たちがかけたコストは、塗装、デカール、組立、箱詰め、〆て300ドルくらいだろう。コンポーネントコストが他に800ドルかかる。

ということで、さて、この自転車は中国製なのかスペイン製なのか。自転車業界の定義に従えば、この自転車はスペイン製ということになる。ステッカーにはスペイン製 “Made in Spain”と表示できる。アメリカへ出荷する際に、6割以上の価値が(つまりコストが)スペインで付加されていればそうできるということだ。

同じフレームで中国の製造会社が塗装、デカール、組立をしてスペインに出荷した場合を考えてみよう。これをわたしたちがアメリカに出荷したなら、ラベルは中国製“Made in China.”と表示しなければならない。

たぶん、誤解を避ける最善の方法は自転車業界が自動車業界のやり方を踏襲して、最終消費者に自転車のすべての面でその原産国を告げることだと思う。

結局、実際には中国工場で量産されたものをマーケティングにかかわる人たちが「あなたの自転車はスペインで手作りされた」とあなたを信じこませようとしたなら、あなたはその自転車を買うだろうか?たぶん、あなたはそれに金を払う気にはならないだろう。

(ちゃま:ここまでが2008年版追加)

この右端列にある話はちゃまが参考で調べたものや、ちゃまの感想です。ケリー・ロバーツさんのお話ではないのでご注意ください。

(ここ以降ここまでは2007年版にあって2008年版で消去された部分です。ちゃまにはわかりやすかったので残してみますが、ご本人は消去しているので、単に本当にご参考だけにしてください。)

他国で生産されている自転車もあるが、アメリカで販売されている自転車の割合はアジア工場生産が95%くらいにはなるだろう。ところで、ビッグスリー(ジャイアント、トレック、スペシャライズド)で米国での自転車専売店(Independent Bicycle Retailer/IBD)販売の8割を占める。

もうひとつの俯瞰的見方はあなたの自転車に張られているステッカーで、「Made in X国」と書いてあるもの。これはあなたが思っているような意味じゃないってこと!これは実際には次の3通りの意味のうちのどれかひとつを意味するもの。

  1. ちゃま:シマノコンポーネントがすべて「日本製シマノコンポーネント」とは限りません。日本は下関工場だけ。そこで釣り、自転車、関係全部作れるわけはありません。自転車だけでも、世界中の自転車会社のあらゆるといっていいくらいの自転車に供給しています。しかも、部品の種類もあらゆるものがあります。シマノの名前が就いた国外の工場もたくさんあります。中国、チェコ。中国でつくれば人件費や製造関連コストが安価になります。先進諸国では環境問題で法律の制限があるため、汚水、煤塵、ごみ処理などに高額の施設や処理コストがかかります。中国では法律は先進国並みになってきてきますが、実態はまだまだで、実際には環境コストが少なく済みます。日本で作らず中国で作ることは、公害を中国に押し付けていることにもなるといわれています。人件費についてはナイキが子供を労働させていると非難を受けたこともありました。すべてがすべてそうではないにしても、低価格を望む消費者に対応しようとすると、このように、コスト圧縮が、弱い人たちを苦しめることになります。日本の水俣病の時代を思い出してみましょう。日本も同じです。日本に公害がなくなったのは、そういうことでもあるかもしれません。その代わりに、中国からの黄砂に含まれる公害の素が日本にお返しされるようになりました。これは日本から出て行った企業だけではなくて、イギリス、フランス、アメリカ、その他たくさんの世界の多くの企業の部分が中国が公害となり、それが日本にも風に乗って流れてくるのです。

    それから、チェコは、新しくEUになった国で作られたものは、EUの中でも税特典があるのです。だから、中国で半分作って、チェコに持ち込んで、組み立てして、少しの組立でもコスト(人件費やその他)が中国よりも高ければ、チェコ製となり、チェコ製=EU製なので、これはヨーロッパ製と言えるものになるのです。たとえばチェコよりも後にEU加盟したブルガリアなどにはもっと税特典があるらしく、こんどはブルガリアで作ることがEU製=ヨーロッパ製となりコストメリットがあります。しかも、それを、OEM生産とすれば、自社で作る必要がなくなります。

    そうして・・・ヨーロッパ向けにはアンチダンピング課税の回避のためだとおもいますがブルガリアでのOEMなどもあるようです。もちろん中国もたくさんあることでしょう。
    その1:それはその自転車のフレームがX国で作られ、自転車を完成車とするための組立(アセンブリ)もX国でおこなわれた。たとえば、Yブランドは実際にX国でフレームを製作し、それをYブランドの組立ラインで日本製シマノコンポーネントと台湾製のハンドルとステムとシートポスト、ドイツ製のタイヤ、中国製のシートとハンドルバーテープをつけて完成車に組立てる。自転車に貼られるステッカーは「Made in X国」。フレーム生産、および組立のみが、その「X国」で行われた。コンポーネントはその他の国製でも。この表示は誰も文句をつける人はいない。みなが受け入れるもの。

  2. その2:それはその自転車のフレームは台湾製(もしくはその他のどこでもいいけれど)、そしてYブランドの国に輸入されたものという意味。そのフレームを使って、後は、1とまったく同じ工程でくみ上げられる。これで1と同じ「Made in X国」ステッカーが貼られる。1との違いは、使用したフレームは台湾製であってX国のものではないということだけ。これは少し論議を呼ぶものだが、ヨーロッパブランドではよくおこなわれている。個人的にはこれは誤解を招かないように「Assembled in X国」とステッカーに書くべきと思う。

  3. その3:フレームだけの場合に、それはフレームは台湾製(またはその他どこでもいいが)、そしてYブランドの国であるX国に輸入されて、仕上げとペイントが施される。これはハイエンドブランド物で非常に一般的なやり方。特にヨーロッパブランドでカーボンフレームのものに顕著なもの。フレームには「Made in X国」と貼られる。わたしはこのやり方には賛成できない。消費者には誤解を招かないような正確な情報を伝えるようなより透明性の高いプロセスで知らされるべきだろう。

ここまでが以前のもの)

上記のことを踏まえたうえで、以下にアメリカ合衆国で販売されている自転車のブランドをアルファベット順に並べてみた。いくつかトリビアをまじえて。


スウェーデンの自転車王
本当のビアンキオーナー


グリマルディ創業者サルバトーレさん(クリックでイタリアからの移民のサルバトーレさんがスウェーデンでボルボの職工から始まって一代で築いたグリマルディの話へ)

息子さんのトニさん グリマルディ自転車事業部門シクルーロップ社の社長さん (クリックでシクルーロップの歴史へ)

ビアンキの社長さんはGT、パシフィックサイクルを経験してきたアメリカ人ボブ・イッポリートさん。イタリア風の名前なので最初イタリア人かと思ってしまいました。アメリカ籍ということはアメリカ生まれ。GTとパシフィックサイクルの話を読んでいても、ビアンキのあの人と気づくまでに時間がかかりました。一番重要な役職はシクルーロップの番頭さん(COO)2006年11月からです。ビアンキ社長(2007年から)は兼任、つまり子会社社長兼任。つまり、「ビアンキ社長」の実態は「スウェーデンのグリマルディ社自転車事業部門子会社シクルーロップ社のイタリア支店長」。上のトニさんの写真は2008年の台湾自転車輸出業協会との会議の写真でこのときボブさんと2人で参加していますから。ところでこの会議にはヨーロッパからはアクセルグループ代表も参加。ジャイアント、メリダ、アイデアルのトップも参加していたようです。
フ情報: [いくつか例外があるが、台湾]

Bianchi ビアンキ - これを書こうとした時、ビアンキとシュウインが似たような歴史をたどってきたことが頭に浮かんできた。どちらも世紀末に家族経営の会社としてスタートし自分たちで自転車を作り始めた。それぞれの国で広く使われるブランドとなったが、困難に直面して没落し、最後には売却された。生産はすべてアジアに移転し、ここ数年間は新しいオーナーの下にある!。

1996年に、ビアンキはスウェーデンのコングロマリット「ちゃま注:グリマルディ」に売却された。(シクルーロップ/Cycleurope/サイクルヨーロッパとして知られる )。一方のシュウインは幾度かオーナーを転々として、2001年2月にパシフィック(パシフィックサイクル)に落ち着いた。

シクルーロップには11の自転車ブランドがあり、自転車生産はイタリアからアジアにシフトした。例外は最終組立の幾分か(たとえば、アジア製フレームを完成車に組上げる)とハイエンド生産。

レパルトコルセ(Reparto Corse) 自転車について少し。というのは、この自転車の"Made in Italy"ステッカーは誤解の元だからだ。

歴史的に有名なトレヴィーリオ(Treviglio)工場はアジア移転以前のビアンキ生産の多くを担っていた大工場だったが、ここには、レパルト・コルセ(Reparto Corse)専用セクションがあった。レパルトコルセ(Reparto Corse:RC)とはもともとはハイエンドバイクを作る競技用部門という意味だった。今現在のレパルトコルセ(Reparto Corse:RC)とは「高級自転車を意味するブランド」という意味でつかわれる。「RC設計でRC用のマーケティングで販売されるブランド」という意味だ。

ちゃま注:ビアンキについての誤解 『少数のハイエンド生産はイタリア製』・・・とはかぎりません。『ハイエンドカーボンはイタリア製』・・・ではありません。 ビアンキの状況を悲しむイタリアの掲示板情報  2010年7月22日 たくさんの工場内写真 によれば・・・・ハイエンドカーボンは台湾製、ハイエンドでもスチール製、アルミ製、チタニウム製のフレームはイタリア製作・・・と書いてあります・・・けれど、下には台湾ホダカ製(日本のホダカの台湾工場のこと、日本のホダカはジャイアントの子会社)ともあります。『ビアンキ自転車はグループのほかのブランドも含めて、いま、物理的に3つの工場で生産されている。2つはグループ所有で、1つはサプライヤー(fornitore)のもの。低級と中級(La bassa e media gamma)はフランスで生産。高級カーボン(l'alta gamma in carbonio)は台湾。この点は「東への生産移転というものはコストの観点から行われている」と思っている人には、少し理解に時間を要すべき注意点だ。』

『あらゆるタイプの自転車を作っていた。ビアンキはいつの時代もあらゆるユーザーのためのあらゆるタイプの自転車を作ってきた。子供用自転車からツールドフランスで使われる競技用まで。』 ビアンキはもともとブリジストンのような何でも作る自転車屋さんだったのですから、もっとフレンドリーにすればいいのに、イタリアの人のオーバーな宣伝をまじめにとってしまって・・なのかわかりませんけれど、一部で神がかり的な印象だけが浸透しているのもかわいそうかもしれません。だんだん縮小されているのは間違いなさそうですから、ある時点の区分がいつまでも正しいとは限りません。


ちゃま注:
明安国際企業股分有限公司
2010年3月26日情報では台湾の美利達(メリダ)への発注。そしてフレーム製作はメリダからさらに外注されてAIM(Advanced International Multitech 明安國際企業)が受けているとのこと。こうしてみるとメリダは自転車のゼネコン的役割をしています。
RC自転車の多くが "Made in Italy"を貼っている。これは通常は「アジア製フレームを使ってイタリアで組立された」という意味だ。例として、カーボン製RCフレームは台湾のカーボンメーカーのAdvanced International Multitech(*)製だ。Advanced International Multitechは自転車パーツ以外にも野球のバット、ゴルフのシャフト、釣竿などを作っている。アルミフレームは台湾のホダカ製だ。

ちゃま注:『台湾ホダカ』とよくいわれますが、ジャイアントでは『日本のホダカ』といっています。正確には日本のホダカです。その台湾工場ということです。『1998年 投資日本HODAKA公司(通路商)』、『組織図でもHODAKA株式会社(2010年9月時点で株式保有49%)』、イオンでのジャイアントグループ車MOMENTUM販売も、日本のホダカ(プレス日本のジャイアントのプレス発表
ちゃまがここの最下部に載せた台湾のアイデアルのパートナーチャートにもBianchiと載っています。アイデアルはポーランド工場があるので、ここならEU内で関税なしでできます。EU内最低賃金でも中国よりは高いので、それでも関税がない方がいいのか、やっぱり中国工場で生産して人件費が少ない方を選ぶか。それともその中間・・・といろいろな形態がとれます。台湾なら、外部企業や中国工場やその他東南アジアの工場も含めて、さまざまな形態が取れます。詳しくは、ダン・エンプフィールドさんが書いた自転車ビジネスで。
まだトレヴィーリオ(Treviglio)で溶接されるフレームも残っている。私の理解ではアルミフレームでリアがカーボンのものはトレヴィーリオでの溶接か、あるいは悪くてもトレヴィーリオでの接着が行われているはず。また、フォームインジェクションタイプのフレームではインジェクション工程がトレヴィーリオで行われているはず。たとえそのフレームがアジア製だとしても。
⇒ちゃま:サイクルヨーロッパジャパンが順捷股份有限公司 FRITZ JOUに発注したビアンキUSA 2010.10.20 - サイクルヨーロッパジャパンは日本への輸入代理店だけではなくて、シクルーロップ社全体への極東調達担当とも考えられます。
台湾ホダカがビアンキのUSモデルの多くを生産しているが、フェアリー(菲力=fēi lì=フェイリー)とジャイアントも過去にはビアンキ生産を請け負っていた。

ドレル:索引
ドレル情報全リンク



このページ一番下のアイデアルのパートナーチャートにキャノンデールの名前が書いてありますし2010.8.18の情報にもあります。

2010年3月26日情報では台湾の美利達(メリダ)への発注。これが外注でAIM(Advanced International Multitech 明安國際企業)が受けているとのこと。
フ情報: [(製造は)台湾。組立はアメリカ。Schwinn, GT, Mongooseと一緒のグループ]
Cannondale キャノンデール - アルミ製キャノンデールはアメリカのキャノンデールでの生産。(キャノンデール創業者はジョー・モンゴメリで、ジョーと息子のスコットがオーナーだったが、財務問題を引き起こし投資会社がオーナーとなった。)

(2008年追加)バイシクルリテーラー&インダストリーニュースの2007年7月号によれば、キャノンデールのローエンドは台湾製。たぶん、Fritz-jou製。そのほかは台湾で溶接と塗装され、その後アメリカで組立されている。SynapseはTop Key製。

(2008年追加)2008年2月、ドレルインダストリーがキャノンデールとスゴイの買収を発表。すべて現金での取引で1億9000億から2億ドル。ドレルはパシフィックサイクル(シュウイン、マングース、GTといったブランドを持っている)を2004年に買収している。

フ情報: [(製造は)アジア、組立はカナダ]
Cervelo サーベロ - (2008年追加) Cerveloはカナダの会社。アジア製(made in Asia)、組立はカナダ。

Cervelo R3は中国製

サーベロはトロントでデザインをして、ヨーロッパでフィールドテストして、中国で製造して、カナダにもどって組立している。カナダで製造するのは悲しい品質となる(大笑い)から、このやり方は間違っていない。カナダの会社でカナダで全部やっているのは、Guruだけ。ここのはすばらしいフレームだが、途方もない価格帯だし、技術面でもぜんぜん最先端じゃない。(Cervelo R3(サーベロR3)はScott Addict(スコットアディクト)と同じ工場製? 2006年11月10日 - 21日
テストとエンジニアリングが難しいということはこういうこと。何が壊れるのかは絶対にわからない。自転車をよく知らない、自転車の経験のない人間を雇うことを自転車メーカーがなぜやらないか・・・これがその理由。アインシュタインでも自転車の力学の計算はできない。ボクは大学を金時計で出てきたばかりのエンジニアよりも15年間様々な素材で実際に自転車を作ってきたエンジニアを雇う方をとる。もちろん大学出のエンジニアであってかつ熟練した自転車デザイナーがいればそれに越したことはないけれど、サーベロのスタッフや(ボク個人が乗っている自転車メーカーの)バス・マンダリック(Ves Mandaric)みたいなのは数少ない。いざとなったときには、ボクは、キース・ボントレガーに頼む。ボクの知る中で最高。キースは大学出のエンジニアじゃない。卒業証書を壁にかけているような人よりも彼。(自転車ビジネス ダン・エンプフィールドさん スロートゥイッチ2002年9月10月
左の米情報は2007-08年頃の情報ですけれど、2012年のフ情報: [台湾、C59以外]

その他多くの情報で、巨大(ジャイアント)が作っている、とあります
Colnago コルナゴ - 1944年、Ernesto Colnagoエルネスト・コルナゴが12歳でダンテ・フマガリの工房に見習いとして入った。その時点で彼がイタリアで一番有名なフレームビルダーになるなんて自身で思っていただろうか?

コルナゴは、たぶん、プロフェッショナルクオリティの自転車として一番憧れるブランドで、VeloNews やPro Cyclingのページをめくれば、コルナゴに乗っているプロライダーがどれほど多いかがわかる。

2006年モデル向けにコルナゴは3種類のフレームを台湾で生産する。2種はロードバイク、Arte(アルテ)とPrimavera(プリマベーラ)、もう1種はマウンテンバイク。コルナゴとジャイアントが提携開始 バイクヨーロッパ 2006年4月 2010年モデルからPrimaveraはPrima
フレームはいまだイタリアでの手作り。エントリークラスの3モデルだけは台湾製。たぶんジャイアント。カーボンCLXも台湾製
左の米情報は2007-08年頃の情報ですけれど、2012年のフ情報: [台湾、Kingを除く]

その他多くの情報で、巨大(ジャイアント)が作っている、とあります
De Rosa デローザ - イタリアの会社でコルナゴ、ピナレロとイタリアのビッグスリーと呼ばれる。Ugo De Rosaが息子と50年以上自転車製作をしてきた。私の知る限りすべてイタリア製。
"The truth is De Rosa king tube set and Mizuno fork also made in TAIWAN. "(実は、デローザkingチューブセットとミズノフォークは共に台湾製)と2004年1月のstarbike.com

Ducati ドゥカティ - ビアンキがドゥカティ とライセンス契約を発表。ドゥカティ名義での自転車シリーズ生産。私の理解の範囲だが、フレームはアジアに外注、最終組立がTreviglio。

業界の基本:メリダ 二代目 マイケル・ツェン 2002年4月1日で「『ある日突然来て彼がキーを渡されたということではまったくない。何年もの時間をかけて社長業を叩き込まれた。まだ勉強会にも出席し続けている。』とFeltレーシング社長のビル・デューリングが語った。(http://www.feltbicycles.com/)」
Felt フェルト - モトクロスの神様といわれたJim Feltがはじめた。生産はすべてアジア。

Fisher フィッシャー - ゲイリー・フィッシャーはマウンテンバイクのゴッドファーザー。自身で自転車会社を切り盛りしていたがトレックバイシクルカンパニーにブランドを売却。ゲイリーはいまでも自身のブランドのデザインとマーケティングに参画していて、自転車業界のイベントでも人気の顔。彼はカルトな人気がありそのファッションセンスも普通じゃない!フィッシャーの自転車はアジア製。フルサスは例外でウィスコンシン製

ちゃま:公式にはFujiはアドバンストスポーツ社Advanced Sports Inc. :ASIのもので、ASIの株式17%がアイデアルのものと扱われているようなのですが、ここではFujiはアイデアルのものといいきっています。ASIは株式未公開企業ですが、残り83%も台湾の投資会社所有ということです。しかも、この台湾の投資会社はFujiの買収の際に作られた会社だということです。ということはFuji買収に際して、台湾に投資会社が作られ、アメリカにASIが作られ、ASI株式83%が投資会社、17%がアイデアルということですから、ASIは台湾外資の会社です。だから、会社で外資というような観点の見方と同じようにみれば、Fujiの実質所有者は台湾で、Fujiは台湾のブランドです。日本のFuji輸入元でも「Fujiは日本のブランドからアメリカのブランドになった」とよく宣伝されていますが、やっぱりそれはマーケティングマジックのひとつといえるとおもいます。正確には「日本のブランドから台湾所有のアメリカ販売のブランドとなった」です。もし、「台湾」という言葉に販売力があると販売者が考えるなら、今のままで「台湾から世界に販売されるFuji」と宣伝できるんですから。「日本のブランドから台湾のブランドになったFuji」なんです。

また「ASIはFujiの親会社」もよく使われるフレーズです。これは「Fuji」という会社があるように聞こえますが、実態は単にブランド維持のための会社登記のようです。Fujiの社員など聞いたことがありません。Fujiの話をするときに登場してくるのはASIの社長さん、パット・カネインさんだけです。会社の実態としてはASIしか見えません。単にFujiはASIのブランドとおもっていましたけれど、ここではアイデアルがFujiを所有しているとしています。ASIも単にアイデアルのアメリカ支店という見方のようです。そうなるとパット・カネインさんもアイデアルのアメリカ支店長という位置づけと考える方が実態に近いのかもしれません。たしかに、ビアンキの社長さんもGT、パシフィックサイクルを経験してきたアメリカ人で実態は「シクルーロップのイタリア支店長」ですから。

興味深いのは、台湾の会社メリダもスペシャライズド出資でもミヤタ出資でも支配的株式所有をしていないということです。

どちらも、企業経営観点から出資比率を抑えるほうが得策と考えているようです。また、そういう少数株主であっても、企業経営支配ができるような体制を、「株式支配外で持っている」と思えます。MERIDA以外の自社保有ブランドは、OEM品との競合となります。OEM先からの受注を安定させるには、特に売れ筋のSPECIALIZEDは対外的に見て少数株主であったほうが得策です。また、少数株主でいることは、「実質的にどこから見てもSPECIALIZEDが台湾ブランドと呼ばれないための会社の戦略的対応」でもあるのでしょう。
Fuji フジ - フジは現在アイデアル所有。アイデアルは自分のところでほとんどを生産。アイデアルは台湾メーカー大手。ジャイアント、メリダに次ぐ。アイデアルでは他社ブランド生産も請け負っている。中国のTopkey トップキー(索引:拓凱 TOPKEY)というメーカーがフジのカーボンフレームを生産している。
ちゃま注:Giantブランドの自転車だけで世界第一位です。外注(ソーシング、OEM/ODM)を含めればものすごい数というのは業界では知られたことだそうです。
騎上峰頂: 自転車に乗って頂上を目指す: ジャイアントとキング・リュウの伝記の「第五章:世界戦略」で「GiantブランドとODMは等しい重みづけ」という小見出しがあります。業界の基本:ジャイアントの歴史 最初の20年 1971-1991と合わせて見てみて下さい。
Giant ジャイアント - あなたは知らずに!ジャイアント製に乗っている可能性が高い。ジャイアントは世界最大の自転車メーカー。台湾、中国、ヨーロッパに工場をもつ。1972年創業、自身の自転車を生産。カーボン自転車も。これは業界でもめずらしい。たとえば、他の多くのブランドでは他社で生産している(AdvancedやMartecなどが主なカーボンフレーム製造者)。

自身の自転車を生産するのに加えて、他のたくさんの有名ブランドの自転車を生産している。トレック、スペシャライズドシュウイン、ビアンキ。ジャイアントは自身を称して、自転車産業界でもっとも洗練され効率化された生産設備といっている。

1998年 投資日本HODAKA公司(通路商)。この時点で30%。2010年9月13日発行の増資公開説明書では49%。よく「台湾ホダカ」のように書かれているのを見ますが、歴とした「日本のホダカ株式会社」です。「関連会社 GIANT INC.」と書いてある会社情報イオンへの自転車供給
トリビアをすこし。ジャイアントはホダカ株30%を保有。ホダカは台湾の大手供給業者でビアンキなどたくさんのブランドを扱っている。

ジャイアントもまたT-Mobileプロフェッショナルサイクリングチームのスポンサー。

ちゃま:最初これを読んだときは独占ライセンスかとおもっていましたが、MasiブランドはHaro所有だそうです。Masiの項も見て)。Haroへ供給するメインサプライヤーは(台湾と中国に工場をもつ)「Kenstone」。つまり「Kenstone」が実際の自転車を作っているということです。それが最終組立だけかもしれませんが・・・。ディストリビューターはQBPだそうです。アメリカ国内だけかもしれませんがよくわかりません。
Haro ハロー - カリフォルニアのBMXの会社で、1977年にBob Haroが創業。生産はすべてアジア。HaroはMasiブランドを扱っている
Bobharo
http://www.joekidonastingray.com


HUA CHIN BICYCLE (S.Z) CO.,LTD.
華慶自行車(深圳)有限公司など
Jamis ジェイミス - (2008年追加) G.Joannou Cycle(Gジョアノー自転車) のハウスブランド。Gジョアノー自転車は自転車関連の卸を長年している。自転車はアメリカで設計、アジアに外注。
ちゃま:台湾のアイデアル自転車の米国会社アドバンストスポーツが2007年に買収して、アイデアルの自転車につけられる一ブランド名です。2007年9月のASIのケストレル買収情報
三井物産もケストレルオーナーだった時期があるようです。また、80年代末はシュウインがオーナーだったそうです。(シュウインは1992年に破綻。その後はまったく別物の会社となりました。こちらも、いまは会社ではなくドレルの自転車につけられる一ブランド名です。)
Kestrel ケストレル - カーボンフレームを早くに扱った。ラグなしカーボンフレームを1986年に最初に生産し市場投入した。元はカリフォルニアでフレーム生産していた。近年アジアに移転。フレームはMartec製と思われる。

Kona コナ - カリフォルニアの会社。生産はすべてアジア。1988年創業。とても小さい会社でMarinと同じ規模。台湾のフェアリー(菲力=fēi lì=フェイリー)とホダカがキーサプライヤー。

2012年フ情報: [台湾]
Kuota クォータ - フレームは台湾のMartec製。MartecではKestrel向け フレームも作っている。Kuota はイタリアのコンポーネントメーカーのSintemaが作った会社。基本的にフレーム設計は自身で、生産は台湾で、ブランドの展開は積極的にアメリカ、西欧、オーストラリアでおこなっている。非常に短期間でのブランド構築に成功している。

LeMond レモン - グレッグ・レモンはツールドフランスで優勝した最初のアメリカ人。1986、1989、1990年。レモンは世界選手権3回とツアーデュポンでも優勝。レモンの初期型はイタリアRoberto Bilattoロベルトビラット製でいまは亡きTen Speed Drive Imports社が流通を担当していた。Bilatto製フレームはコレクターもの。

独立系自転車会社になろうとしたが、結局トレックバイシクルカンパニーにブランドライセンスした。トレックは現在設計と販売を行い、その生産はアジアで行っている。例外はウィスコンシン製のOCLVカーボンを使ったspine bike

レモンのトリビアをすこし。スコットと最初にエアロバーを開発、追い抜き優勝した1989年ツールドフランスで使われてた。

Litespeed ライトスピード - 1980年代に創業したライトスピードはチタニウムフレームのパイオニア。その評価が高まるに従いチタニウムならライトスピードといわれるようになった。長年、ライトスピードは有名ブランドのフレームを製作している。DeRosaデローザ、Merckxメルクス、Bassoバッソ、LeMondレモン、Tommassiniトマジーニなどなど。

ライトスピードは、ここのところ、ハイエンド自転車では世界最大の製造者。Merlinマーリンブランドなどライトスピードが持っているブランドを含め、すべての自転車がテネシーでの生産。例外はカーボンのパビーアPaviaだがこれはすでに生産中止。クインタナルー(キンタナロー)Quintana Rooブランドもライトスピード所有だが、これはアジア製。


ちゃま:BikeBiz情報では2003年にはフランス生産はチュニジア生産にすべて置き換えられたとのことです。

2010年3月26日情報では台湾の美利達(メリダ)への発注。これが外注でAIM(Advanced International Multitech 明安國際企業)が受けているとのこと。
2012年フ情報: [ハイエンド製造はチュニジアに移転。ロード(ローエンド)、VTT(MTB)はアジア外注]
Look ルック- フランスの会社でフレームはフランス製(ちゃま注:右枠の説明参照)とアジア製がある。ペダルのブランドとしても有名。

マリン・マウンテンバイクス(Marin Mountain Bikes)は、以前はウィンケル(Winkel)にホイールを外注していたが、それを(ウィンケルの親会社の)ATPに委託した。現在、ATPではホイールだけでなく、ハイエンドのロードバイクの組立も請け負っている。2001年9月1日(ATPは2004年で終了)
Marin マリン- カリフォルニアの会社でアジア製。わずかに作られているハイエンドモデルだけは例外。Marinはとても小さな会社でKonaと同程度の規模。アジアの供給業者A-Pro、菲力(Fairly/フェアリー(菲力=fēi lì=フェイリー))、Sunriseサンライズ(旭生)から。

Speciale Carbonの話題で「I saw in Masi's '07 catalog that they were discontinuing this model (the steel/carbon mix). I called our inside rep at Haro/Masi and he gave me the scoop. Even though it is the Masi product manager's favorite ride, the bean counters prevailed. Every other bike in Masi's line is pure Taiwan (not a "bad" thing), but the Speciale uses Dedacciai tubes, drawn, cut and mitered in Italy, along with the Dedacciai carbon seat and chain stays, also fabricated in Italy. They are sent to Taiwan for welding, bonding, paint, assembly, etc.」Masi07カタログでは終了、Haro/Masiの電話セールス担当者がスクープを教えてくれた。Speciale以外のモデルは完全な台湾製(悪いものじゃない)。Speciale だけは特別。イタリアでdrawn, cut and miteredしたものDedacciaiチューブを使っていて、Dedacciai カーボンシートとチェーンステイもイタリア製。これが台湾に送られてwelding, bonding, paint, assembly, etcされる。roadbikereview.com

Haroの自転車ブランドなので当然ですがHaroのディストリビューターQBPが全国卸だそうです。
Masi マジ- Faliero Masiファリエロ・マジはイタリアフレームビルダーのグランドファーザーと私は思っている。有名フレームビルダーのエルネスト・コルナゴなどにインスピレーションを与えた。70年代初めにファリエロはアメリカ人に会社を売却。それ以降はブランドはいくつかのオーナーを転々としたが、そのなかにはシュウインもあった!。現在はカリフォルニアBMX会社のHaroが所有。アジア製。

アルベルト・マジはファリエロの息子で、いまも昔ながらのMasiフレームをミラノのVigorelli Velodromeで手作りしている。Masiの名前をHaroがライセンスしているため、彼のフレームはアメリカではMasiの名前が使えない。代わりにMilanoという名前で米国販売している。(ちゃま*2)

ちゃま注:*1 アウトドアショップ http://cumberlandtransit.com/
*2 MASI Identification: American Or Italian ? (Angelo GarciaさんのブログItalian Cycling Journalの2009.7.27情報)は、参考になりますか?
私の好きなフレームのひとつに(Masiの)イタリア製Nuovo Stradaがあり、これは80年代にカンバーランドトランジット(ちゃま*1)で購入したもの。90年代に盗まれたのが残念!

Merlin マーリン - Litespeedを参照

Olmo オルモ - オルモはイタリアの優れたブランド。従来からオルモはイタリア製。アジア製という情報はどこからも得られてない。

台湾の大田精密工業(O-ta)はもともとゴルフ用具製造業者。2008年、初の自転車産業参入。知名度あるブランドのORBEA(オルベア)のOEM自転車を設計しています。ORBEAチームは2008年北京オリンピック自転車競技で金・銀メダルを獲得。自転車業界に大田の名前を知らしめました。 <<台湾 わたしたちの国の自転車産業を振り返りつつこれからを考えます 我國自行車產業回顧與展望 2009-08-03大田精密が自行車產業に参入>>
2012年フ情報: [中国(カーボン)とスペイン(アルミ)、塗装と組立はスペイン]
Orbea オルベア - スペインの2大自転車製造業者の1社。スペインのトレックあるいはシュウインとでもいおうか。自転車はスペインとアジアで生産。ハイエンドのカーボンフレームはアジア製。仕上げ(塗装など)はスペイン。

Orbeaではアルミフレームは社内生産。3年前はロードバイクの2割だったカーボンファイバーフレームが現在では半数を占めるまでになったが、これらは中国の専門集団であるMartecに外注されている。

しかし、多くの自転車メーカーで既存設計の外注先製フレームを少々手直しするだけでよしとしているのと違って、Orbeaではカーボンファイバーフレームの設計、技術開発、試作をすべて社内でやっている。自社で新型フレーム用金型をつくり、中国での生産に入る前に、自社で何十台もの試作車を組み立ている。

「コンポジッツ(複合素材)とカーボンファイバーで私たちは自社での知識習得をやり続ける必要があるんです。そうしてこそ、私たちの製品を私たちと一緒に生産しようとする人(会社)を見わけられるというわけです。」とOrbeaのマーケティングマネージャーJoseba Arizaga。「金型をつくり、最初のフレームはOrbeaですべてつくります。そして、量産準備ができたとき、手順をアジアに送ります。」

2012年フ情報: [(製造は)台湾。組立と塗装はイタリア]
Pinarello ピナレロ - (2008年追加) イタリアの会社で世界クラスのフレームを1950年代から作り続けている。ピナレロはコルナゴとデローザとイタリアのビッグスリーといわれる。pinarello.comにすばらしい沿革が書かれている。

アルミのGalileoなど現在は台湾製フレームもある。私自身はこれを確認することはできていないが、カーボンフレームはアジア製でイタリアに出荷後塗装と組立がなされているのは明らか。

ちゃま注:これはアメリカ的視点ですね。アメリカのラレーは1982年のハフィー社ライセンス以降は、英国ラレーとは別のまったく別会社のようです。ここでいっているラレーもアメリカのラレー、つまりラレーアメリカ社のことです。1987年ダービーサイクル設立時に、アメリカのラレーは、ハフィーのラレー事業部門とWCCS(ウエストコーストサイクル)社を合併して作られた会社です。2001年10月からは、ビルオースチンさん(会長)のラレーアメリカの親会社で持ち株会社の「ラレーサイクル社」が本当のラレー社で、アラン・フィンデンクロフツさんがオーナーです。ラレーUKも傘下です。日本のアラヤがブランドライセンスでラレージャパン活動をしています。「ラレーサイクル社」が持株会社で傘下のどの会社も自転車を輸入販売する商社(サプライヤー)活動です。ものづくりをしているメーカーではありません。左のラレーはこのなかのラレーアメリカのことです。この文章全体がアメリカで販売されているブランドについてアメリカ人に対して説明しているので内容としては間違いではないですが、その視点外で引用すると誤ってしまいます。
ラレーの歴史
Raleigh ラレー - 数年前、アメリカの経営陣、以前のマーレー役員のビルオースチン(Bill Austin)がイギリスオーナーからラレーを買収した。ワシントン州ケントに本社を置き、生産はアジアでキネシスとA-Proがその中心。

ドレル:索引
ドレル情報全リンク

Schwinn シュウイン - シュウインは長年アメリカ最大のブランドだった。自転車はすべて国内で作っていた。80年代後半まで。

1985年、シュウイン役員はマウンテンバイクは一時の流行といった。なんてこと。2度の破産の後、シュウインはいまパシフィックが所有。パシフィックはGT、マングース、パシフィック、その他のブランドを持つ。パシフィックはウィスコンシン州マジソンに本社がある。

パシフィックの所有となり、シュウインブランドは再び名声を取り戻した。パシフィックは北米のどのブランドよりも売れている。しかし、パシフィックブランドはウォルマート、ターゲットなどでも販売されている。

ちゃま注:永祺車業(Ming Cycle)の話も・・
米国販売の自転車はアジア製、多くはジャイアント製。
創業100年を目前にした1992年に、シュウイン社が倒産し、創業家の手を離れ、ヨーロッパでアジア製で売れていたスコット社のアメリカ参入のブランドに使われることになった、その原因は・・・・・「台湾のジャイアントへの外注」といわれています。業界関係者でなくても基本:契約製造 製造委託 Contract Manufacturing の失敗事例 Schwinn(シュウイン)   でも、本当は、シュウイン社経営陣の傲慢さに嫌気がさしていたディーラーが、同じクオリティのジャイアント製自転車に乗り換える手段を与えられたことで、シュウインから離れることができたことでした。シュウイン没落の真の原因は、「シュウイン社経営陣の傲慢さ」だったのです。そして、舞台裏でアメリカ国内にジャイアント製を広めてまわったのは、元アメリカ国内の自転車製造販売関係者のアメリカ人だったのです。そういう人たちは、いま、アメリカのサプライヤー協会BPSAの重鎮となっています。そして、アメリカ国内の自転車専売店(IBD)販売のトップ3は、ジャイアント、トレック、スペシャライズドとなりました。ジャイアントは(OEMを除いた)自社ブランド販売だけでもトップなのです。世の中を動かしているのはブランドなどではなく、結局、
人と人との関係、
信頼
なのでした。
シュウイン創業家の末裔は・・・・・シュウイン社のハイエンド自転車パラマウントを作っていた工房、同時に最後に残ったアメリカの工房、ウォーターフォード村で最盛期には18人の職人さんが働いていた工房を、スコット社(と投資会社の共同事業の会社の傘下)から買い戻して、いまウォーターフォード自転車として細々と手作りしています。⇒下へ


ちゃま注:スコット時代のシュウインは1992年から1998年までのスコットのアメリカ戦略です。これでアメリカをあきらめました。

ヨーロッパでのスコットは「アジア製自転車販売で第二位の会社」だそうです。

Google、2004年4月にスコットUSAを再会したのは売り渡した投資会社からキャノンデールを辞めさせられたスコット・モンゴメリ。辞めた半年後にスコットUSAの米国部門の事業部長(ゼネラルマネージャー)兼副社長となった。Scott on Scottといわれています。
Scott USA スコットUSA - スコットはアイダホ州サンバレーで始まった。エド・スコットがアルミスキーポールを1958年に開発したときだ。80年代にスコットは自転車に参入した。
"SCOTT USA"とは、スイスのスコットスポーツ社(Scott Sports S.A.)の商標。アメリカの会社"SCOTT USA"は、現在ではアメリカ支店。商標と子会社名を同じにしている。アメリカ以外はScott Sports+国名。アメリカだけは、本拠地を創業の地において、創業時の名前(つまり、現在のブランド名)をつけて、昔からつながっているように見えるようにしているということになります。第一義的には「商標」です⇒velosuisse ベロスイス 会員リスト
最後に、スコットは米国市場を抜けてヨーロッパに焦点を移し本社も移転した。

数年間のブランクの後、スコットは米国市場に戻った。キャノンデール創業者の息子のスコット・モンゴメリだった。本社をスイスに置いているが製造はアジア。ホダカとジャイアントがその中心。

Serotta セロッタ - 米国のハイエンド自転車製造業者。セブン、ウォーターフォードが競合企業。ウォーターフォードと同規模。

http://www.serotta.com/

Seven セブン - カスタム自転車ブランドではアメリカ一位。Rob Vandermarkが1997年初頭に創業。

Robロブは以前はMerlin Metalworksマーリンメタルワークスの研究開発のトップ。自身の自転車を作ろうと分かれて、ハイエンドチタニウム&スチールフレームを作る会社を設立。しかもロブはライダーに応じたカスタムジオメトリを作りたかった。それも追加チャージなしに、しかも長期に待たせずに。そのため、熟練した職人を集めた。みな同じ目的を共有している。最高の品質でもっとも先進的なフレームをつくり、乗る人に最高の乗り心地を提供する。

すべてマサチューセッツ州ウォータータウンで手作りされている。

http://www.sevencycles.com/

スペシャライズド出資でもミヤタ出資2000年に、美利達のアメリカの大顧客「Specialized」が財務危機となり、買い手を捜していた。美利達はたった三ヶ月で買収契約に合意した。意思決定の迅速さは機会を逃さないため。ただし、応札(出價)の策略中、他の方法も考えていた。

美利達は台湾のブランド(MERIDA)で新しく始めるよりも、アメリカ市場で名声鳴り響いているカリフォルニアブランド「Specialized」を継続するほうが、有意義と考えた。経営陣は、株式投資を49%までと決定、共同経営(合資模式)とし、美利達2ブランド体制での経営時代(美利達雙品牌的經營時代)がはじまった。

現在3つの主要ブランド(三大品牌)。MERIDA、Specializedそして Centurion。それぞれに販売地域と販売層がある。美利達の売上構成比 MERIDA:35%、Specialized:60%、Centurion:3% :MERIDA商品ラインはすべてをカバー、主にヨーロッパ市場を攻める;Specializedは北米第2位の自転車ブランド;Centurionはドイツスタイルデザインを強調し、主に高価格市場を攻める。ドイツのCenturionはヨーロッパの比較的高級なマウンテンバイクブランドという位置づけ。

少数株主であっても、企業経営支配ができるような体制を、「株式支配外で持っている」と思えます。

Specialized スペシャライズド - 1974年にマイク・シンヤードが設立。デザインとマーケティング指向の会社として長期に評価を得ている。

7年前に台湾の製造会社のメリダが主要なスペシャライズド株を買った。スペシャライズドはマイク・シンヤードが率いてカリフォルニアに本社を置いているが自転車製造はすべてアジア。主にメリダ、アイデアル、ジャイアント。

la société Time Sport International、Roland Cattin ロラン・カタンが1987年に設立。以下、英語でのタイム工場レポート -

Ticker: INSIDE THE TIME FACTORY2010.5. 5 - ROAD BIKE ACTION MAGAZINE

Time factory tour + video: how carbon frames are made 2013.5.23 - Bike Rader

Factory visit: Time Bicycles 2013. 3.25 - ROADCYCLING UK
Time タイム - 先進的なカーボンフレームの世界的な会社との見方にはみな異論がないはず。フレームはエントリーモデルも含めてすべてフランスでの手作り。
自転車ビジネスでTrekの自転車の作り方についても触れています
Trek トレック - アメリカ最大の自転車ブランドが納屋で創業したとは信じがたい!1976年、ディック・バークが2万5千ドルを資金に自転車フレーム製作を開始。ウィスコンシン州マジソンの小さな赤い納屋だった。1980年にはウィスコンシン州に製造工場を建て、歴史を築いてきた。

米国で自身の自転車製作を長年行ってきたが、エントリーとミッドレベルの自転車生産をアジアに移した。

1992年に、トレックは独特なOCLVカーボンプロセス(オプティマム・コンパクション・ロー・ボイド)を投入。これはいまだ手作りカーボンフレームとして使われている。OCLVカーボンフレームはすべて、ロードもマウンテンもいまだウィスコンシン州ウォータールーで作っている。オールカーボン5000(OCLV機能のない)はアジア製。

世界的に見て、トレックは(自転車店でジャイアントブランドとして販売されている)ジャイアントについで第2の自転車会社。アメリカの販売店でもっとも人気のあるブランド。店舗販売している小売店を手厚く扱っているため。つまり、トレックは通信販売やネット販売で販売できないブランド。

トレックはそのほかフィッシャーFisher、レモンLeMond、クラインKlein、ボントレガーBontragerを所有(またはライセンス)している。

Tommasini トマジーニ - イタリアのグロッセート市にある小規模フレームビルダー。セブン、ウォーターフォード、セロッタと同規模。トマジーニの生産はイタリアから輸出され、アメリカ、ドイツ、日本が最大市場。2006年9月にイリオ・トマジーニの姪たちが米国流通を引き継ぎ、ブランドのアメリカ再投入をおこなった。

ウォーターフォードWaterford Precision Cyclesはウィスコンシン州ウォーターフォードの自転車メーカー。スチール合金製高級カスタム車を手作りしている。ロード、クリテリウム、ステージ、トラック、サイクロクロスレース自転車。2500から8000ドルほど。スチール合金、ティグ溶接でオフロード、ツーリング、レース、レクリエーション用で1000ドル程のGunnar Cycles も生産。Milwaukee Bicycle社などのフレームも生産し供給。 会社はリチャード・シュウインRichard Schwinn(前Schwinn Bicycle Company副社長)とマーク・ミュラーMarc Muller(前シュウイン社パラマウント部門長)による共同経営。Richard Schwinn
リチャード・シュウイン (bikefriday)
ウイスコンシン州自転車連盟会長
Handmadeshow
Schwinnface


Interbikeで宣伝するRichard
北米手作り自転車ショウ
2009.2.27-3.1での講演


Waterford ウォーターフォード - ウォーターフォードはスチールカスタム自転車ブランドとしてはアメリカナンバーワン、すべてウィスコンシン州ウォーターフォードでの手作り。

1970年代に若い自転車のり、デザイナー、ビルダー、マーク・ミュラーはシュウイン自転車会社に雇用された。彼のそれ以前のフレーム製作会社の経験と先進性をシュウインにもたらした。パラマウントの製作の責任者となった。パラマウントはアメリカ製競技用自転車の支配的なブランドだった。

1980年代初期にマークはウィスコンシン州ウォーターフォードのパラマウント工場に移動。高級自転車生産を続けた。自転車設計研究所を作った。

マークはスタッフとともに重要な開発を行った。オーバーサイズドチュービング、これはフレームデザインで重要な進歩。26インチホイール、キャストインケーブルガイド、数多くの特許を取得したサスペンションシステム。これら先進性はアメリカと世界のチャンピオン用の設計生産か可能となった。ネッド・オーバランド(Ned Overand)、マーク・アレン(Marc Allen)、マイク・エングルマン(Mike Engleman)、トム・プレーン(Tom Prehn)など。

1993年に、マーク・ミュラーとリチャード・シュウイン(イグナス・シュウインのひ孫)がパラマウント工場を買い、ウォーターフォード・プレシジョン・サイクルという社名とした。

マークは今、全自転車業界でも最も尊敬される自転車デザイナーの一人だ。ウォーターフォードは100年の自転車生産の歴史のなかで、勝てる、世界クラスのフレームを一つ一つ作り続けている。

ウォーターフォードはシカゴの北90分のところにある。シカゴを訪れた際には、気軽に工場見学をしてみよう。

なにか書き忘れたものがあるかもしれないので、気がついたら知らせてほしい。喜んで返事を出します。それから、バイシクル・リテーラー&インダストリーニュース2006年10月1日発売の2007ファクトリー&サプライヤーガイドを参照してみてください。ガイドではどの工場がなんのアメリカのブランドを使用しているのかがリストされています。



上記はアメリカで販売されているブランドについての話なので、日本で知られているブランドでも出てこないものもあります。

参考に、以下は、台湾の愛地雅工業(アイデアル工業)が公表しているパートナーチャートです。
Idealpartner


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