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業界の基本:バーリー2002年11月 バーリー協同組合が動き始めた

オレゴンの新聞レジスターガードのジャーナリスト、ローズマリーカモッツィさんの「Bicycle cooperative is on a roll」という記事です。

シアトルの新聞社 シアトルPI(Seattle Post-Intelligencer)に2002年12月7日付けで掲載されています。ただし、
ところで、この新聞社現在売却先を探し中だそうで60日で見つからない場合、新聞発行を停止するそうです。toppage中央上部にありまる。社長さんの発表時のビデオが掲載されているのがジャーナリズム的とはいえ身内の話を明かしたがらない閉鎖的な日本では新聞社でも(ならなおさら?)、こんなことは考えられません。

accessmylibrary.comでは、11月26日、.thetandemlink.com情報では、11月28日にsantafenewmexican.comという新聞社のウェブにも掲載されていたようです。




バーリー協同組合が動き始めた


オレゴン州ユージン、「バーリーデザイン協同組合(Burley Design Cooperative)」、従業員がオーナーとなっている会社。自転車リヤカー、タンデムなど、主に家族で使用するための製品に特化している。この会社がその製品ラインを拡大し、高性能ロード用自転車および通勤用自転車という2種類を発表した。

新モデルは主にプロレベルの男性でより高価格帯のニッチ市場成長分野を狙っている。このエリアはまたライバルも多く、バーリーの最新技術が販売に貢献するかどうかは先行きが見えないところがある。

バーリーのゼネラルマネージャーであるマット・パービスの談話:「7年間売上が伸びなかった市場で、この経済では、成長するなら、新製品に向かわなければならない。」

1996年、バーリーは350万ドルの6万フィートの工場をユージン西部に建て、自動生産機器やパウダーコーティング装置に35万ドルを投資した。工場はいまでは24時間操業が可能だ。

パービスの談話:「成長を見越した工場を建てた。しかし、スペシャルティ自転車産業はこのところ成長できていない。」

2年前、バーリーはリカンベント自転車の生産を開始した。パービスは年老いて快適な自転車を求めるようになったベビーブーマー世代にアピールすることを狙っているという。

「いままで私たちはニッチの中のニッチ市場で成功してきた。年10-12%増だった。」

しかし、現在の金の動きはもっとグラマラスなロードバイクにある。そこは愛好者が重量一グラム単位を争い、スチールフレームかアルミか、イタリアのコンポーネントか日本のものがいいのかを議論しあって楽しんでいる場所である。

バイシクル・リテイラー誌の編集長であるマイケル・ガムスタッターいわく、「低価格のロードバイク市場というものはない。ライダーは最高の、一番クールな、一番スタイリッシュな、一番高価な自転車を求め、大金を費やす。」

今年の国内経済の不調にもかかわらず、ガムスタッターは、スペシャルティ系小売店では高価なロードバイクが売れていて、最高価格の自転車関連製品が記録更新すると報告されているという。

「ペアで60ドルのショーツは売れないが、150ドルから170ドルの価格帯でもまだだめだ。シューズで一番売れるのは250ドル、一番売れるタイヤは最高価格のタイヤだ。」

バーリーは対応が必要で、大金を投資せずに新規シリーズとして広げられるものが求められている。

「私たちの自動化装置は社内生産を可能にしている。私たちは少ない投資でより多くの生産ができるようになった。」

ロード用自転車(販売価格1899-2999ドル)はスチールフレームを使っている。アルミフレームよりも路面振動を吸収できる。ロード用自転車、通勤用自転車、いずれもフレームはバーリー工場で生産されている。

「この製品はスチールチューブセットを使い、手作りで、一品ものと位置づけている。」

アルミやカーボンファイバーやチタニウムに人気があるためスチールフレームを求める購入者は限られているとユージンのコリンズサイクルショップのゼネラルマネージャーのスティーブ・グラスは話す。

「だが、そこにニッチを埋めるものがある。バーリーはそのニッチでうまくやっている」とグラス

バーリーは即席の成功をもとめてはいないとパービスはいう。「初年度は数百台ほどのそこそこの期待値としている。」

この自転車は春に小売店に並ぶ予定。

バイシクルリテイラー&インダストリーニュースでは、2001年の自転車販売は年間1960万台、2億2千万ドルと見ている。輸入はそのうち1億8千万ドル。2000年よりも総数で下落している。2000年は2060万台程だった。

自転車販売のほとんどが量販店による販売だ。これには子供用自転車(40-100ドル価格帯)も含む。

「自転車販売は少なくともここ10年間は伸び悩みもしくは下落傾向にある」とガムスタッター。一部セグメント(分野)では増加しているが、その他は急速に下落。特にマウンテンバイクの売上は落ち込みが激しい。

「市場はコンフォート(快適)系自転車に変わりつつある。」 快適なサドルと直立姿勢のポジションを持った自転車だ。

10年前は、マウンテンバイクが年間販売の60-65%を占めていた。今年は30-35%だ。

対照的にコンフォートとロードあわせて市場の60%程となった。

高性能のニッチ市場は小規模だが成長分野だ。

「成長したいのであればバーリーは動いていかないといけない。タンデム市場は狭く、自転車リヤカー市場は競合が激しい。高性能ロードバイクはベビーブーマーにうける。健康志向で、活動的で、ほとんどが男性で、リタイア組も多く、お金を持っている。」

バーリーは従業員の協同組合として、全員が、裁縫担当から組立から、ゼネラルマネージャーまで、同じ時間給で働いているが、パービスはその額は明かしてくれなかった。

役員会も従業員から選出されている。

組織はチームに分割されていて、各メンバーは労働プロセスを改善するよう助け合って働く。

利益はすべて従業員で分配される。前年利益の50%が従業員それぞれの労働時間数に応じて配分される。残りの50%は運用資金として使われる。

パービスによればこれが従業員にとって正しく働くための大きな意欲となるという。

自動化装置を使って、協同組合は”少ない投資で多くを得る”ことができるという。

計画ではより多くの製品を同じ人数で作れることになっている。現在フルタイム従業員85名、季節従業員2から20名で対応している。

バーリーではパフォーマンスロードバイク生産を年20から25%に数年かけて増加させたいとしている。

「今1位の座になる必要はないが、最後にはそうなろうとしている」とパービス。彼は、バーリーで11年間働き、オレゴン大学に戻りMBAを取得した。


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