オランダのガイド ”Fietsen met kinderen おこちゃまと自転車でいっしょ”
ユトレヒト (オランダ語)

入り口は狭いのですが・・

奥行きはかなりあります。
オランダはこんなところが多いそうです。
(うなぎの寝床 京都とオランダ)

前の通りには荷物載せ三輪自転車が駐車しています。右から、1)歩行者レーン、2)自転車レーン、3)駐車区域(自動車と自転車が交互に)、4)車道(一方通行)で、その向こうにまた、5)駐車区域、6)自転車レーン、7)歩行者レーンという並びが興味深いです。けっして高規格でお金がかかりそうなものではない!ところが、こなれています。やるところとやらないところがあるようではインフラではないですものね。(画像をクリックするとポップアップ拡大するので説明とならべて見てみて)
意訳です。よくわからないところは「はしょったり」しています。著作権はANWB オランダ自転車協会で、ユトレヒトの"Wim Kok"(ウィム・コック)さんが、子供を自転車に乗せたいというすべての親への要求に応えて書いてくれたとのことです。正確な内容は右上のリンク先から原文をご覧ください。
自転車で子供を運ぶには何をつかったらいいのかのオランダでのガイドです。書かれた時期はBurley(バーリー)のタンデムがとりあげられているので2006年以前だと思います。
現時点とは異なる部分もあります。Leggero(レジェロ)やKool-Stop(クールストップ)などはメーカーは販売を止めていてわずかに販売されているのは在庫品のようです(レジェロは2008年末に新製品投入で再開しました)。それから、箱型荷物載せ自転車に子供を載せるオプションについては書かれていないのも興味深いところです。著者のサイトには箱型荷物載せ自転車について書かれているので、このあと(つまり最近)広く使われるようになったのか、意外と最近なんだ・・・と思ってます。
おこちゃまと自転車でいっしょ
3ヶ月の赤ちゃん、3人の子供をどうやって自転車で運びますか?どんなやり方があるのでしょう。どのくらい費用がかかるのでしょう。
文:Wim en Joris Kok ウィムコック、ヨリスコック
(ちゃま注:オランダの元首相(1994-?)で同姓同名のWillem (Wim) Kokさんがいます。2006年に来日も。同姓同名ですね。WillemはWim。オランダでは名前を短く短くするそうです。そこまでするかってほど短くするそうです。首相の名前でも公式にでも略するお国です。)
内容
- 子供乗せ自転車リヤカー(Kinderfietskarren)
- 牽引自転車(連結自転車、トレーラー自転車:Aanhangfietsen)
- 安全
- (タンデム型)連結システム((Tandem)-koppelsystemen)
- タンデム(Tandems)
- インターネットのアドレス
- メンテナンスと取り扱い上の豆知識(ちゃま注:省略しました)
Kinderfietskarren キンダーフィーツカレン
子供自転車カート=子供を載せる自転車リヤカー
(Kinderfietskarrenは複数形、Kinderfietskarが単数。Kinder=子供、fiets=自転車、kar=カート)
すでにたくさん道を走っているので想像するのはたやすいでしょう。子供を乗せるカートを自転車で引っ張るものです。カートで子供を運ぶことは子供にとってもたくさんの素敵なことがあります。この種のカートがいまやたくさん購入されています。2台目としてハイキング用などでも使う人がいます。子供を自転車で連れ出すときに自転車シートだけがそのツールではないのです。たくさんのブランドの中には、ベビーカーバギーセットを止めてしまったところもあります。買う前に、以下のことをひとつずつ確かめましょう。
- 何のためにつかうのか。日常利用か旅行や休暇のためにつかうのか
- 子供はいくつか。どのくらいの期間つかいそうか。
- マキシコシが装着できて、2人目も脇に乗れるか
- カートは自宅のドアを通り抜けられるか
- 連結は自分の自転車に合うか
- カートに荷物は載せられるか
- もっている自転車はふさわしいか
カートの素材はそれぞれ異なります。床の多くは、プラスチック、ナイロン、キャンバス、アルミのいずれかです。大きな違いは重量と快適さと折りたたみ方です。プラスチック製またはアルミ製のカートはナイロン製より重量があります。日常使用する場合にはこの点は大きな問題ではありませんが、自転車旅行で使うなら重量は少ないに越したことはありません。また丘陵地区などならナイロン製を選ぶほうがいいでしょう。プラスチック床のカートは掃除が幾分楽になりますし、空間も広いものがあります。ナイロンカートは振動を吸収するので乗車は快適です。プラスチックボディのものは振動があります。しかし、乗車中の子供が快適かどうかはそれだけでは決まりません。プラスチック床のものでサスペンションを装備しているものメーカーも少なからずあります。(リンクはちゃま記事へ)
プラスチック製(Fabrikanten van kunststof karren zijn:)
- Burley(バーリー): www.burley.com
- Roady roller(ローディローラー): www.roadyroller.com
- Chariot Carriers(チャリオットキャリアズ): www.chariotcarriers.com (原文Chariot(チャリオット): www.chariot.com)
- Winther(ビンタ): www.winter-bikes.com
- Kid-Car(キットカル): www.kidcar.com (原文 Kidkar www.kidkar.com)
- Leggero(レジェロ): www.leggero.com
ナイロン製(Fabrikanten van nylonkarren zijn:)
- Burley(バーリー)
- Chariot Carriers(チャリオットキャリアズ) (原文Chariot)
- Vantly(バントリー)
- Kool-Stop(クールストップ)> (原文 Koolstop )
アルミ製Fabrikanten van aluminium karren zijn:
- Leggero(レジェロ)
- Ritschie(リッチー): www.weber-products.de/ritschie
子供がひとりで座っていられるようになるのは平均で9ヶ月からです。カートにマキシコシや特別製のベビースハールチェを装着すれば3ヶ月からでも載せることができます。つまりさらに半年前から使うことができるということです。たくさんの種類のマキシコシやカートが市販されています。これは追加のストラップを使ってしっかりと固定することができます。ベビースハールチェの利点はカート内の占有スペースが少なくて済むことで、もう1人お子さんを隣に乗せることができます。これで、赤ちゃんはもう少し長い時間乗っていられるようになることでしょう。
カートのサイズはさまざまです。67センチ幅の1人用では平均4歳半くらいまでが座れます。2人用のカートでは77センチ幅から広いものでは92センチ幅までさまざまなものがあります。購入を決める前によく考えましょう。カートの後ろから子供を覗(のぞ)きこめるものがほしいのか、すばやく上手に折りたためるものがほしいのか。折りたたみがすばやくできるものならナイロン製カートがおすすめです。これは持ち運びも簡単です。
自転車への連結はほとんどのものが後輪車軸の左側につなぐようになっています。このタイプでは荷物台(リアラック)は荷物やシートを載せるのに使えます。自転車と一言でいってもたくさんの種類があるので、カート購入前に自分が使う自転車を良く見て、どんな自転車なのか絵に描いておくことをお勧めします。ほとんどすべてのカートで複数種類の連結器が選べます。リアサスペンション付きの自転車でも使える連結器もあります。
ほとんどの子供カートで荷物を載せるスペースが用意されていますが、ないものもあります。実用面からみて、このスペースは必須です。どんなものでも載せて運べます。オムツなどなど。
当然のことながら、牽引する自転車はブレーキが良く効くものでなければなりません。より重い重量を運ぶわけですから。特に休暇時の(遠出の)際、丘陵山岳地域や知らない地域を走る際などでは、頻繁にブレーキのチェックをすることがとても大切です。少しくらい重い荷物バッグを載せても(カートが)壊れることなどありません。
子供のせ自転車カートの利点と欠点
利点:
- 2人以上の子供と荷物を載せて自転車で運べる
- シートよりも早くから載せられる。3ヶ月の乳児でもいすに座れるようならすぐにでも平均的には9ヶ月から。
- 安全である
- 長距離のサイクリングも可能。休暇でのハイキングやサイクリングに適している。
- セカンドカーより安価
- ベビーカーとしても使うことができる
- リセールバリューが高い。中古のカートの需要は高く、通常高値で売買されている。
- 子供は一般にシートにのるよりもカートでの方が楽しがってくれる。
- 天候を気にせず子供を載せておける
- 子供2人を載せるにはカートのほうが簡単
- どんな自転車でも子供を運べる。例:リカンベント、MTB、競技用でも
欠点:
- 子供1人分以上のスペースをとってしまう
- 購入価格
- 子供とのコミュニケーションが少々とりづらい
Aanhangfietsenアーンハングフィーツセン
(被)牽引自転車(連結自転車=トレーラー自転車)
Aanhangfietsenは複数、Aanhangfietsが単数。Aanhang=牽引される、fiets=自転車
もう一つのやりかたが被牽引自転車(連結自転車=トレーラー自転車)でこれも複数モデルが市販されています。4歳から10歳でまだ親がサポートする必要のある子供を安全に学校に送り届けたり、自転車での旅や休暇を共に過ごしたいときに役立ちます。
4歳の子供でひとりで自転車に乗れる場合でも、通行量のある道やどこから車がくるかわからない道などでは心配です。どのような道がなのか十分にわからない場合にサイクリング計画を実施したい場合などでも牽引自転車が役立ちます。大人の自転車への接続方法にはいくつかあり、シートポストへの接続が一般的です。連結棒の一方を大人の自転車に接続する方式で、つけはずしが簡単です。欠点はシートをフレームにくっつけたままでは(シートから数センチあげなければ)使えないこと、と、荷物ラックの上部部分は使えなくなることです。そのため後部に子供シートを装着することはできなくなります。もう1人の子供をシートに載せて安全にいきたいなら、専用のラックを使ってラックに接続する方式のモデルではラック上部が子供シートに使えるものがあります。牽引自転車は安定しています。それほど長くないため、カーブを曲がる際に内側にそれほど傾かずにすみます。また、2人のりのものもあり、これは子供が前後に乗る形になります。6段ギアがついていて、それぞれが自分のペースで漕ぐことができます。2人乗りの牽引自転車はシートポストへ接続する形がよく、また後輪2輪のため安定しています。子供にはヘルメットをかぶらせましょう。
被牽引自転車の利点
- 子供が楽しめる
- 安全である
- 複数の年長の子で使える
- 長旅や長い休暇で使える
- 障害をもつ子にも適している
- 教育的
- リセールバリューが高い。中古の需要が高い。
- 親にとってそれほど重くない
欠点
- いつも使えるわけではない
- 荷物キャリアが使えない場合がある
- 子供が自分だけで自転車にのることはできない
- Burley: www.burley.com
- Nishiki: www.nishiki.de
- Slipstream: www.wimkok.nl
- Add + bike: www.hoening.com
- Giant: www.giant.com
- Trek: www.trek.com
安全性
子供カートは危険と考えているひとがいますが、使っている親の多くは安全ということがわかっています、またそれが実際に検証されています。自転車後部ラックにマキシコシ(*)をつけているのは、子供カート(自転車リヤカー)に装着するのに比べはるかにあぶないのです。自転車が振動するとそれいじょうにシートが振動します。乗り降り時に自転車を倒してしまうことから事故の多くが起こっていますし、また、スポークに足を挟む事故も多いのです。カートではこのようなことは起こりません。
数年前ドイツとスイスで自動車との衝突テストがおこなわれて子供カート(自転車リヤカー)がより安全性が高いことが検証されています。(*ちゃま注:Maxi-Cosiという商標登録された製品ですが、オランダではMaxi-Cosiを一般化してベビーシートすべてを指していっているようです) マキシコシはオランダのブランドですがカナダのドレル社が1994年に買収して傘下としています。牽引自転車を連結した自転車では子供用自転車で併走するのにくらべはるかに安全です。2人以上の子供がいるのなら、bike-Add + が安全な輸送手段です。たとえば4歳と8歳の子を楽に運べます。
(タンデム型)連結システム
現時点で2種類の連結システムが市販されています。このシステムを使うと12インチから20インチまでの子供用自転車を大人自転車に連結することができます。たとえば、子供が自分で自転車を漕ぐのに疲れてしまったときや、場合によっては自転車が壊れたときにも使うことができます。これは山岳や長距離には向きません。でもオランダ国内での旅であれば問題はないでしょう。牽引自転車のほうが適切だとは思いますが。またこれがどんな自転車にもきちんと接続できるとは限らないということも覚えておきましょう。
メーカー(Fabrikanten:)
- Follow-me: www.followme-tandem.com
- Trailgator
Tandems タンデム
タンデムも子供との自転車乗りとしてはいい選択です。日常使用としてだけでなく、旅/休暇にも合っています。そのほか使えるものとしてバーリーのキディクランクがあります。これは大人用タンデム車を子供の足の長さにあわせるために追加でクランク部分を設けるものです。5歳から10歳までが対象です。
メーカー
- Hoening
- Hase
- Burley
インターネットアドレス # www.fietsersbond.nl # www.profile-wimkok.nl # www.bike-experience.nl # www.fietsenmetkinderen.info
最後に、この文章にはまったく関係ないのですが、著者のショップのあるユトレヒトの自転車事情の一端のビデオ映像です。