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velojournal 赤ちゃんを乗せる際に 2005年4月

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Baby an Bord 赤ちゃんを乗せる際に
スイスの自転車マガジン、velojournal(ベロジュルナール)誌 2005年4月号のMarius Graberさんの記事

子供乗せ自転車リヤカー(ドイツ語でキンダー・ファールラート・アンヘンガー、英語でチャイルド・バイク・トレーラー)なら幼児と一緒に出かけられる。 チャリオット(Chariot)キッドカー(Kid-Car)ベーバー(Weber)では、専用の幼児シートを用意している。 赤ちゃんを乗せて事故に会う際の安全性については検証されているが、通常使用時の乗車については、それが事故などではないため、いまだ明確な情報が集まっていない。

アリアンツ・ツェントルム
((ALLIANZ ZENTRUM FÜR TECHNIK GMBH)www.allianz.com/ 独保険業界首位世界有数の保険・金融サービスグループであるアリアンツ・グループ傘下アリアンツ・ツェントルム・フューア・テヒニック(アリアンツ技術センター)日本では2006年12月18日に「アリアンツサービス株式会社」を設立。2008年3月7日付で日本における生命保険事業免許を金融庁より取得。社名を「アリアンツ生命保険株式会社」として東京元赤坂で2008年4月1日から商品を販売する予定(日経プレスリリース) 2月22日付けの2007年決算状況では純益前年比13.5%増。) 自動車オタクにはAZTという略称で、サッカー好きにはアリアンツアレナ(アリーナ)で知られる

数年前(と書いてあるけど1996年で2005年のこの記事のほぼ10年前)にアリアンツ・ツェントルム*(アリアンツセンター)が「市街地走行時の事故では、キンダーアンヘンガー(子供リヤカー)は非常によい保護性能を示した」と発表した。 衝突事故では、ダミー人形は軽症を負ったが、それに対し、チャイルドシートに乗せた同様の事故では、どのケースでも入院が必要とされると判断された。ドイツのアリアンツがおこなった評価 1996年

去年(2005年)は、ドイツ連邦交通行政機関が、幼児子供の輸送の一連の実験をおこなった。 ダミー人形を使って2つの事故シナリオで検証した結果は、ダミーの体は床にも自転車子供載せリヤカーのフレームにも触れることがなかった。

スイスではキンダーアンヘンガーでの事故は現在までほとんど報告されていない。事故があれば高い関心が寄せられるが、そうではないため通常時のこととして、結果、情報が収集されることがまだない。

観点は3つ。
1)幼児の姿勢(乗せ方)、2)振動と加速度、3)排気ガスの影響だ。

年齢に見合ったシート

Kidcar_babyschlaf
 Kidcarのベビーシャーレ
  (2008年時点)

幼児の頭部はその体に比べて大きく重いので、小さな子供を運ぶときには平らに寝かせて運ぶこと。 Kid-Carキッドカーのベビーシャーレは専門家から優秀と太鼓判をもらった。これは(あるレベルの)自動車用ベビーシートよりも優れているとのことだ。

Weberのベビーシャーレ(ベビーシート)を使っているアンヘンガーもある。これも平らに据え付けられるようになっている。ただし、小さな子は直立姿勢になりがちで、このベーバーや他にチャリオットのベビーシートなどは年齢に応じて使うことが適切だ。 他に改良すべき点があるとすればその一つは、ルツェルンの小児科医トーマス・シュミット=メヒェルケが指摘しているが、今以上に脳の側面を保護するよう、側面からの力をうまく吸収できるようにすることだろう。



耐振動

振動と加速度の力が赤ちゃんへおよぼす影響について科学的にわかっていることは比較的わずか。 自動車ベビーシートのブリタックスレーマーの開発担当技師も助言はできない。 専門家の意見もばらばらで、事故生物物理ワーキンググループのFelix Walz教授は反対に赤ちゃんが振動で害を受けるというのは考えにくいとの見解だ。 さらに付け加えれば、キンダーアンヘンガーがはねやすいのであればアンヘンガーのタイヤの空気圧を下げたり、いい路面の道を選んで走行し、あまり早く走らないこと。自転車走行時の振動は親が気をつければかなり防げるものなのだ。 路面の状況以上に、走る速さが影響するといわれている。 さらに、走行時の振動以上に、直射日光での熱がもっとも大きなダメージとなる。日光をさえぎることが、赤ちゃんの敏感な目と肌にとってとても大切なことだといわれる。 常に、ベビーシャーレを使う。ChariotチャリオットKid-Carキッドカーは専用のアクセサリーとして用意している。 一方、さまざまなアンヘンガーで使える後付ベビーシャーレとしてWeberベーバー製のベビーシャーレがある。よくできており汎用。装着は機種ごとの専用品ほど簡単とまではいえないが。

排気ガス

汚染という観点から考えれば、キンダーアンヘンガー内の空気は、バスや自動車やベビーカーの中の空気よりも悪いということはない。メインストリートから一本入ったところの道を通行することが子供にとっても大人にとっても格段にいい空気を吸うことができる。 実際に、専門家はみな、キンダーアンヘンガーでの子供の輸送に注意を喚起し疑っている。しかし、小児科医の多くは現時点の乗り物の技術的状態を知っている。まず小さい子には長距離の自転車の旅は早すぎるということを理解したうえで、 短い距離を走る際にはキンダーアンヘンガーにベビーシャーレを装着し、さらに以下のことに気を使うこと。

  • ベビーシャーレを水平にしっかりと装着する
  • 振動防止:ショックアブソーバーのあるキンダーアンヘンガーで、空気圧を高くしない。
  • ルート選択に注意する、慎重な運転、スピードをださない。
  • 子供はみな体質は異なる。乳児であればなおさら、その子自身をキンダーアンヘンガーで走行させていいのかどうかを見ること。


レジェロは自転車子供載せリヤカーからベビーカー販売に切り替える予定

レジェロはまもなくキンダーアンヘンガーの生産をやめる。投入したツイストとクアトロが不評で、市場に受け入れられなかった。販売店との契約でも問題が生じ、結局やりなおすことに至らなかった。レジェロはクラシコで、スイスでのキンダーアンヘンガー市場の支配的地位を数年間握っていた。スイスでは「キンダーアンヘンガー」の意味で「レジェロ」という言葉が使われていた。今後、ロマンスホルンのブリュグリ社はレジェロブランドを荷物用自転車子供載せリヤカーとベビーカーで使用継続するとのことである。

(いきなりこれがここに挿入されているのは、緊急ニュースという感じですね。レジェロがスイスでいかに大きな存在だったのかがわかりますが一見では唐突です。もしかしたらというよりスイスなら当然、以下のモデルのリストにレジェロを入れていたのでしょう。出版直前にこれがわかって削除したのだと思います。ということなら、この位置の意味がよくわかります。)


安全第一

サスペンション仕様、ベビーカーへの変換、ベビーシャーレ(ベビーシート)、アクセサリーなど - ベロジュルナールが紹介する興味深いモデルの数々。 キンダーアンヘンガーの人気上昇は今後も継続。 買い物、託児所への送迎、お出かけなど日常生活で毎日使われる。 わずかの操作でベビーカーになるものも作られていて、標準となりつつある。 この機能は自転車で引っ張られたあとで子供は乗ったままでベビーカーとなり、こんどはプールへ向かったり、歩行者として歩道を歩いたりできる。

  1. CHARIOT CORSAIRE 親が希望するものがほとんどすべて装備されているカナダのチャリオット社の最新モデルコルセール XL。多機能でベビーカーやジョギングに使える。53mmのサスペンションを装備し、子供の体重に応じて調整できる。最新型で室内の幅と高さがそれぞれ6センチ拡げられている。価格949スイスフラン (9.5万円)
  2. WEBER RITSCHIE2 SE-BIKER ベーバー社のリッチー2は他のキンダーアンヘンガーには見られない細かいところに気を配ったもので、メーカーが粘り強く常に努力を重ねた結果だ。シートは可動式で、幼児には背を立てたポジションで、乳児(や疲れた子)には寝かせたポジションで使用することができる。ヘッドレストは眠りに入った子の首が曲がらないようにサポートしてくれる。サスペンションも2段階に調節できる。この車の価値に不満があるとすれば、収納部がもうすこし大きかったらなあと思うことくらいである。リッチーの特別仕様車『SE-Biker』ではオレンジ色の天井部に大型の窓がついている。1355フラン (13.5万円)。
  3. KID-CAR-CITY オランダの発見:このアンヘンガーは外幅が程よい大きさであるのにその室内がかなり広く感じられる。80センチのドアでもとおり抜けられる大きさだ。室内高は75センチで子供が大きくなっても十分に頭上に余裕がある。ただし、荷物収納スペースはもうすこしあったほうがいい。ベビーカーへの変換もすばやくでき、セットは込みの価格。このモデルのいいところは、ベビーシャーレにハンドルがつけられること。895フラン (9万円)。
  4. TOUT-TERRAIN SINGLETRAILER 自転車好きのためのアンヘンガー!自転車のハンドルよりも幅がなく、自転車の走行軌跡をなぞって走れる。20センチものショックアブソーバーが装備されており乗り心地は平坦な道を走っているかのよう。2690フラン(27万円)
  5. KINDERCAR CITY SSL 従来型のアンヘンガー:ドイツの家族経営のキンダーカーは従来型のレジェロクラシコタイプのアルミの床をもつ自転車子供載せリヤカーの製造を継続。このアンヘンガーはビール2ケースを安全に運ぶこともできる。キンダーカーではベーシックモデルを開発した。車輪を付け加えるとベビーカーとなる。またブレーキがあるので停車時に安全に乗り込むことができる。シートの背もたれは簡単に調節できる。850フラン(8.5万円)
  6. BURLEY SOLO バーリーソロは驚くほどコンパクトで軽量。8.8kg オプションのジョギングキットは 幅69センチと細いのでスーパーのレジに並ぶこともできるくらい。残念なのは標準の連結器がリアスタンドつきの自転車につけられないこと。795フラン(8万円)

原文へのリンク
velojournal Baby an Bord

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