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Yakima ヤキマ

日本では自動車のトランク部へ取り付ける自転車キャリアのブランド名Rhode Gear ロードギアの会社としてちょっと出るくらいでしょうか。米国ではよくあげられるキャリアメーカー、Yakima ヤキマ (現在、Yakima Products Inc. 親会社は投資会社のArcapita Inc.2009年末に台湾企業Kemflo傘下⇒台湾企業となってから日本での露出も増えてきたようです)。米国北部のワシントン州のYakimaという地名を会社名にしていますが創業は米国南部のカリフォルニア州北部です(⇒これもそれ以前に遡るような言い方がされるようになりました)。いまは創業の地から移りオレゴン州ビーバートンBeavertonです。Rhode Gearブランド名ももう使っていません。ストラップラック(Strap Racks)とヤキマが呼んでいる今販売しているトランク付け自転車キャリアの名前にはKingJoeキングジョー、SuperJoeスーパージョー、LittleJoeリトルジョーなどJoeジョーがつけられています。
(下部の会社情報にて詳しく)。

2011年4月に日本のヤフーオークションに出された、日本の方のもの。日本でも販売されていたのでしょうか、それとも、個人輸入されたのでしょうか。珍しいですね。

ヤキマの自転車リヤカー ヤキマは事業を自動車のルーフラックに集中したためすでに自転車子供載せリヤカーからは撤退しました。 しかし、ヤキマのつくった自転車子供載せリヤカーは良質だったということで、中古での流通もまだまだあるそうです。

ヤキマの自転車子供載せリヤカーには3モデルありました。Caddy Yak キャディヤック、Tot Rod トッドロッドBig Tow ビッグトーです。差し込み式の車輪を採用したのも早かったようで、ヤキマの特長のひとつとして当時よく取り上げられています。2002年から2003年頃は、米国西部ではバーリーかヤキマかというのが品質志向の選択肢だったようです。もっとも広告量というのもあったようですが。

Caddy Yak キャディ ヤク CaddyYakとかかれることも多いようです。 Yakとはは動物のヤク。荷物をはこぶのに使われます。BOBのリヤカーでも基本仕様の荷物用の名前として使われています。子供をヤクに載せて運んでいるというイメージでしょうか。
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2名乗車。5点式パッド付き安全ベルト。車輪はシールドハブでプッシュボタン式。 擦り傷防止生地(abrasion resistant fabric)でヘルメット受けで頭も保護しています。おもちゃなどを収納できる大き目のポケットつき。リアライトは点滅式で標準装備。標準価格425ドルで 売価は約350ドル。

Yakima_caddyyak1自転車子供載せリヤカーを最初に収納状態からオープンするのに体力テストのように力をつかったというコメントをみました。収納はVertical Folding Technologyとヤキマが呼んでいました。これはヤキマ独特のようです。バーリーデライトよりもちょっと高めだったとのことで、それも撤退の遠因でしょうか。

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EPINIONユーザーレビュー:

たくさん違ったモデルを見て三種に絞った。バーリーデライト、トレックトランジットデラックス、ヤキマキャディヤック。キャディヤックのカバー素材は他よりも厚め(ヘビー)に見える。トレックとバーリーは薄い(ライト)ようだ。ヤキマの安全ベルト(ハーネス)はすばらしく、カーシートと同じ。ハーネスは5ポイントハーネスで中央にクリップがあり、使わないときはベルクロでシート下に収納される。他の2つはナイロンネット素材で片肩からのびて股のDリングを通してもう一方の肩側に留める。キャディヤックの仕上げは他よりも少々よさそう。金属部が表に見えない(お化粧レベルの話だけれど)。キャディヤックはより太いチューブフレームで設計されているが、バーリーはもっと細く、トレックは角フレーム。3種はすべてすばらしく、バーリーもトレックもヤキマもいい仕事をしていると思うけれども、ヤキマが一歩リードしているように思える。325米ドルで購入。

*ちゃま注:ちゃま宅はトレックトランジットデラックスですけれど、カバー素材は、やわらかくて透明部分は透明ですけれど、厚みもそれなりにあって、擦れなどがあっても、モノで押されても、かなりかなり頑丈です。簡単に伸びることも切れることもありません。これ以上の頑丈さは必要ないと思います。

そのほかのレビュー:.gearreview.com By Jon Sharp

Yakima Tot Rod Bike Trailer ヤキマトッドロッドバイクトレーラー 小売価格480ドル 売価約300ドル 240ドルもあり。
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自転車リヤカー、ジョガー、子供2名。ショルダーハーネス(安全ベルト)。透明ビニール側面窓(Clear vinyl side windows)。前面巻き上げ式雨よけ(roll-down front rain cover)。前面ネット。空気入りスポーク式車輪(inflatable spoke-style wheels)。ハーネス付連結器(Harness hitch)。ジョガー使用時のハンドルはフォームパッドつき。 後方収納部。シートはキャンバス地(布地)、背もたれは網目ネット(Mesh)。ロールバー。反射板、安全旗。クイックリリース車輪。折りたたんで収納。最大積載100 ポンド(45kg) 組み立て時36.5インチx34インチ。収納時 36.5x31x8.5。 24ポンド。500デニールの厚みのある生地。アルミリム。ステンレススポーク。

Yakima_tot_rodYakima_trailerrearTot Rodとは、子供用の自転車を呼ぶ一般用語ですが、ヤキマ トットロッド Yakima Tot Rodはお手ごろ価格の自転車子供載せリヤカー。2名乗車。5点式パッド付き安全ベルト。おもちゃなどを収納できる大き目のポケットつき。自動ロック式のヒッチでほとんどの自転車に取り付け可能。折りたたみ式で車のトランクにも入れられます。2重構造の布を使っていて雨風から乗員を保護。ヘルメット受けで頭も保護しています。ジョガーコンバージョンキット付きもあり。2002年当時、バーリー、トレックを購入検討するならこれも、とあげられるモデルでした。(シュウインジョイライダーはなくなったともこれにありましたね。いま経営が変わって復活してますが当時のジョイライダーはこのクラスだったんですね。) 中国製

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Big Tow ビッグトー
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会社情報

Yakima Inc.創業
Yakima社(Yakima Inc. )は1979年カリフォルニア州フンボルト(Humboldt County)アルカータ(Arcata)で急流くだりカヤッカー、ドン・バンドゥッチDon Banducciとスティーブ・コールSteve Coleがワシントン州ヤキマの小規模工房を買い上げて創業した会社。その前のドンはデパートでサンタに扮していたり、スティーブは自転車の修理などもおこなっていました。(スティーブはマクダネルダグラスの技術者だったというのもありました。)もうちょっと安定した収入を得ようと見つけたのがヤキマにあったガレージ工房ほどの小さな会社で、年老いた夫婦が"カヤックの足置き(フットブレイス)"や"ラフティング"等のアウトドアスポーツ愛好者向け関連商品を作っていました。

1ヶ月の交渉の後、5万ドルで購入した一式を自分たち(ドンと奥さんのマギー、そしてスティーブ)でアルカータに持ち帰り、スティーブの奥さんのヤンJanも事業に参加。4人で組み立てし販売し、創業年の1979年にすでに8万ドルを売上。翌年翌々年には「事業継続には他の分野の製品が必要」ということとなり、軽量多目的自動車ラックに参入。この分野はスーリーThuleがライバルとなりましたが1990年には2000万ドル以上の売上。「ゲリラ企業が多国籍企業と対等に戦えてファンタスティックだった」とはドンの弁。従業員140人を月3万ドルで雇っていたのはフンボルトの給与レベルとしては優良企業でした。カリフォルニアの北部海岸地域で製材企業以外では一番の企業となっていたそうです。

クランスコKransco グループ
1994年にレクリエーション・レジャーで成功したサンフランシスコ企業「クランスコKransco」の創業者ジョン・ボウズJohn BowesがYakimaを買収し、YakimaはKranscoグループとなりました。ジョン・ボウズは「"フラフープ"や"フリスビー"で有名なWham-O」を1982年から所有していたのですが1994年に"マテル"に売却したところでした。ジョン・ボウズは、御年すでに60代後半だったのですが、「まだ引退などしない」と新たな企業グループを模索していたのでした。こうしてYakimaがKranscoの中核企業と目され買収されたのです。
さらに知りたい方は・・・1996年1月 North Coast Journal - COVER STORY Yakima -- into the future by Judy Hodgson

greens.org 1996年11月18日 USA TODAY - ARCATA, Calif. -- How green is Arcata? by Gale Holland

買収時、ドン・バンドゥッチは1998年まで社長を務めるという契約だったのですが、1996年11月1日付けで社長をやめます。でも慰留されたのか、役職上はYakimaの新製品コンサルタントとなりました。会社には週5-6時間のみの出社で、他にインフレータブルカヤックやリサイクルガラス製の皿などの会社を別途自身で起業し、また趣味のドラムも再開したと、かつてのように気ままにやり始めたようです。

DonとSteveは社長と技術担当副社長で5年間は留まるという契約でした。実際は上記の通り。実労は1990年入社のブルースハミルトンがまかされました。アルカータの工房は本社機構を残し、倉庫をサンディエゴに、工場はサンディエゴから10マイルほどのメキシコのティファナに移転しました。コストをさらに下げるためでした。「それまでの自由な気風がなくなった」と後年ドンが語っています。「いままで決して重要と考えもしなかったことなのに、あのときは言い寄られて合意してしまった、今は後悔している」とのことです。しかし会社としてのYakimaは”自由な気風のローカル企業”から”コストダウンが徹底されたラック製造マシンそのもの”となって利益は倍増。十分に熟して会社は売り時となり、7000万ドル以上を提示する企業が幾社もあらわれて、最後にWatermarkウォーターマークが9100万ドルを超える価格を提示し買収、ジョン・ボウズは7年間で会社Yakima価格を4倍にしたのでした。しかし9100万ドルという価格は、事情をよく知る人からは非常に過大な額と見られていました。

Watermarkウォーターマーク
「Watermarkウォーターマーク」とは1998年に有力カヤックメーカーが結集し統合した会社、Watermark Paddlesports, Inc.(ウォーターマーク・パドルスポーツ社)です。ここが2001年7月にYakimaを買い、YakimaはWatermarkのland sports(ランドスポーツ=陸上スポーツ)部門となりました。

ドン・バンドゥッチは、2004年に「ヤキマがブランドとして成功したのはそのカルチャーのおかげ。ウォーターマークはあのカルチャーをゴミ箱に捨ててしまった。ヤキマは人とエネルギーと市場というそれぞれの川が合流する面白いポイントだったけれども、誰もみな自分たちがそのときどんなにうまくやっていたのかということには気がついていなかった。当時自分たちにとってルーフラック製作とは”精神の探求”であって、”多目的ラックの製造/販売/使用を通して世界をよりよいものにするんだ”と思っていた。」といっています。

Arcapita傘下Yakima Products, Inc.
結局2005年にはWatermark自体が投資会社Arcapita(あるきゃぴた)に買収されました。ArcapitaはWatermarkのwater sports(ウォータースポーツ)部門をカヤックでのライバル企業Confluence Holdings Corp.(コンフルーエンス持株会社)に売却。これでConfluenceはカヤックの巨人会社となり、一方、Arcapitaはランドスポーツ部門だけとなったWatermarkの社名を変更します。そうして、現在のYakima Products, Inc.となり、かつての会社名が復活しました。Watermark会社経営陣はそのままYakima経営陣となりました。オレゴンのビーバートンに現在の本社がありますが、これはWatermarkの本社がつづいているということで、そのためYakima Products, Inc.の創業年は1998年で、これはWatermarkの創業年ということです。Watermarkに買収された旧Yakimaは本社をカリフォルニアのサンディエゴからオレゴンのポートランド近郊のビーバートンにやっと移したところ(2004/10)で、Watermarkとして一体化したとおもったとたんカヤック業界の不況となってこうなったということなんです(移転でアルカータがこまった話Watermarkは本社をアルカータに持ってくるといっていて買収後手のひらを返した話 - このとき社員は170人とあります。)。そして、WatermarkがYakimaとなったこの2005年の買収後にカーキャリアだけに集中するということになりました。これが2008年現在のYakimaです。

Rhode Gearとの関係
Watermarkは2001年にベルスポーツBell SportsからRhode Gear ロードギアも手にいれて、Rhode Gearの自動車トランク部に自転車を載せる自転車キャリアはYakima Rhode Gear(Rhode Gear by Yakima)として販売していました。(YakimaがRhode Gearを買っていたのではありませんでした。Watermarkという会社がBell SportsからRhode Gearブランドを買って、Yakimaブランドとくっつけて使っていたということなんです。) このときRhode Gearの自転車子供載せリヤカーは販売していなかったようです。

2008年現在、Rhode GearはBell SportsがDBA(Doing Business As - 通称名)として使っているので、戻ったようです。カヤック不況でブランドを切り売りしていた時点で戻ったのでしょう。けれど現在でもYakimaはRhode Gearのカーキャリアシステムはその名前を変えて販売しているようです。Rhode Gearのカーキャリアシステム製品の製造販売権はヤキマに残り Rhode Gear商標はBellに戻った、そういうふうなことなんじゃないかと思います。Yakimaの自動車用自転車キャリアはRhode Gearのものを受け継いで2008年現在でも(Rhode Gear名のつかない)Yakima名製品として生き続けているようですね。

Yakimaの自転車子供載せリヤカーはRhode Gear自転車子供載せリヤカーとは関係なく製品化されていましたけれども、前記のとおり会社の方針変更により終了しています。ヤキマというブランドにとって自転車リヤカーは事業の中核製品(コア製品)ではなかったということなんでしょうね。

創業者ドン・バンドゥッチの近況
ドンは2000年に北部海岸地域の古い家屋の材木をリサイクルする会社AsiaRainを起業しました。これは2002年にスタンフォードでMBA取得しシリコンバレーで成功した起業家に売却されて、現在TerraMaiとなっています。AsiaRainブランドは続いていて樹木の種類ではなく色の違いで販売するところがユニークです。タイの鉄道の枕木のリサイクル利用もしているとか。"Asiarain Tropical hardwood flooring"

THA board member Don Banducci Northcoast Environmental Center

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ヤキマ台湾企業傘下
2009年12月28日

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